02.映画鑑賞日記

映画鑑賞日記・その26

・風立ちぬ (2013年 日本)

宮崎駿監督最新作。彼の作品を映画館で観たのは、もう20年ほど前に母と行った「紅の豚」以来でした。
今回も母のリクエストにより一緒に観に行くことになりました。

感想を一言で言うならば、とにかく「美しい」。

絵もストーリーも飛行機も、荒井由美の歌う「飛行機雲」もすべて美しかった!
主人公二郎と菜穂子がようやく一緒になれて残り少ない時間を愛おしみながら過ごしている様子もとても美しく感じたし、お互いに優しい言葉をかけ合う姿は、私も常に見習わなければと思いました。

この映画に関して、監督さんが「内容が子供向けでない」と言っていましたが、それは確かにそうでしたね。
キャラクターやタイトルの基になっている堀辰雄の「風立ちぬ」と同じく、結核に冒されているヒロインとのシーンと、戦闘機の設計という仕事をしているシーンのバランスが素晴らしく、どちらもじっくり味わえるストーリーでした。

それまで沈頭鋲や皿ネジが使われていなかったことも言われてみれば時代的には当然なのですが、映画の中で「画期的なアイデア」として登場したときにはちょっと驚いてしまいました。え!使ってなかったの?!そりゃそうか!って。
そういったことで速度が上がったり新しい発見があったりしたとき、設計者は嬉しくて楽しかっただろうなーと思います。
戦闘機を作るのは不本意だったかもしれませんが、彼らが設計に没頭しているときはそれ自体が楽しいことは想像に難くないし、技術の発展というのは戦争を機になされていることも多くあるのが現実です。

そして私が感じたのは、どんな時代においても成功している人は強い情熱を持っている人だということです。
さらに上司とチャンスに恵まれる運の良さ。努力してもこれに恵まれないとなかなか思うような仕事はできません。

二郎はこれらに恵まれ(悲しい結末ではありますが)立派な飛行機を作ることができて、また、短いながらも菜穂子と結婚生活を送ることができて(これもまた悲しい結末ではありましたが)幸せだったんじゃないかしら。

宮崎駿監督はこの作品を最後に引退するそうですね。
「風立ちぬ」は、彼の作品で私が大好きな「アルプスの少女ハイジ」 (*1)「天空の城ラピュタ」に続き、今後何度も繰り返し観る映画になりそうです。

*1 兄が幼稚園に通っていた頃、朝母が送りに行く時間にちょうどハイジの放送をしていたらしく、テレビの前に座らせておくと30分おとなしく観ていたので安心して私を家に置いて行けたそうです。
ちょっと前にもCATVで再放送していたのを観ながら旦那さんに、「ハイジいい子でかわいいから、子供ができたらハイジっていう名前にしたい!」と言ったら「あんな脳天気な子になったら困るからダメ!」と反対されてしまいました。やっぱりだめかー、残念。

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映画鑑賞日記・その25

・To Rome with love (「ローマでアモーレ」 2012年 アメリカ・イタリア・スペイン)

ウディ・アレン監督作。
彼の作品は10本ぐらいしか観ていないけれど、これは私の中ではベストでした!

まず豪華で素晴らしいキャスト。
今回私のお目当てはジェシー・アイゼンバーグとロベルト・ベニーニでした。

ジェシーとエレン・ペイジはふたりともとってもかわいらしくてお似合いのカップルでしたね。
そして相変らずおもしろいロベルト・ベニーニ。
彼が突然有名人になってしまうストーリーはとてもシュールで、彼が演じていることでさらに可笑しさが引き立っていました。

そして今回は出演もしているウディ・アレン。
彼演じるオペラ監督のジェリーがジャンカルロ(ジェリーのお嬢さんヘイリーの婚約者ミケランジェロのお父さん)の美声を買って演出した舞台は何度も声を出して笑ってしまいました。そんなにゴシゴシ体洗わなくても!

この映画を観に行くちょっと前にケーブルテレビで彼の監督作「マッチポイント」の放送があり、軽い気持ちで観たところ思いの外緊張感のあるサスペンスだったので、よけいにこの映画との雰囲気のギャップを感じて、やはり唯一無二の監督さんだなぁと改めて実感しました。


・The Great Gatsby (「華麗なるギャツビー」 2013年 アメリカ・オーストラリア)

原作は言わずと知れたフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」。
1974年のロバート・レッドフォード版にに続き再度の映画化です。

私は原作が好きな小説だとどうしても映画を観るのを躊躇してしまいます。
(なので、これもレッドフォード版を観ていない)
しかし、この映画は製作開始時から楽しみにしていました。
なぜかと言うと、ギャツビー:ディカプリオ、ニック:トビー・マグワイア、デイジー:キャリー・マリガン、というキャストが、私のイメージに合っていたからです。
その上、「原作に忠実に映画化」ということも話題になっていたため、観に行く直前に原作を読み直して期待が高まっていました。

しかし!観に行こうと予定していた週末に38.5℃の熱が出てしまい、次の週には引っ越しが控えていたため、2週間も延び延びに。(そうして更に期待が高まる)

この展開で思い出すのが、高校生のときに日本でも大ヒットしたケヴィン・コスナーの「ボディガード」。
この公開を楽しみにしていた私は張り切って前売り券を購入し、父と共に有楽町の映画館に行きました。
すると、次の次の回の分ぐらいまでの行列!日を改めて次の週に行ってみたら、また同じぐらいの長蛇の列・・・。

その2日は、せっかく映画を観に来たんだから、と、ティム・ロビンスの「ザ・プレイヤー」とロバート・レッドフォードの「スニーカーズ」を観たのでした。
そして騒ぎが収まった頃にようやく鑑賞できた「ボディガード」は、期待が高まり過ぎたことと、代わりに観た2作が非常におもしろかったため、残念な結果となってしまいました。

そんな結果にならないことを祈りながら観に行った「華麗なるギャツビー」は期待通りの豪華さでした。

私は既に原作を読んでいたので「読まないで映画を観た場合」との比較はできないですが、前半はちょっと忙しい印象を受けました。
説明不足、と言うほどわかりづらいわけではないけれど、原作を読んでいなければ、人物像を自分でじっくりする、といった時間が無いように感じました。まあ、それは私が何度も原作を読んでいて自分なりの解釈があるからそう感じてしまったのかもしれませんが。

とは言っても、徐々に「原作に忠実でゴージャスな映像」に惹き込まれていきました。
キャスティングに関しては、トム役の俳優さんは背とお坊ちゃん度が足りないなぁというのと、ベイカー役の女優さんはきれい過ぎるんじゃないの?って思いましたが、主役の3人は期待通りの素晴らしさでした。
ギャツビーが何枚もの美しいワイシャツをデイジーに見せるシーンは原作でも好きなシーンですが、映画でもそのゴージャスな暮らしっぷりが表現されていて、観ていて気持ちがよかったです。

舞台が暑いニューヨークなので、暑いこの時期に鑑賞できて満足でした。

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映画鑑賞日記・その24

・Den skaldede frisør (「愛さえあれば」 2012年 デンマーク)

ピアース・ブロスナンとオランダの女優さんトリーヌ・ディルホム主演のドラマ。

スザンネ・ベア監督も語っていた通り、乳がんというテーマを扱っている割には(あと、同じ監督さんの「未来を生きる君たちへ」と比べると)重くない印象でしたが、「大人のロマンチックコメディー」というキャッチフレーズからはもっと軽いものを想像していました。

ピアース・ブロスナンがイタリアのレモン果樹園のオーナーを演じています。
(彼が去年ぐらいに「Schweppes」っていうレモン味の炭酸飲料のCMに出ていたのは、この映画への伏線だったのか!)

インテリアやお洋服の色が鮮やかできれいだったのが印象的でした。
特に、イーダが最後に着ていたレモン色のワンピースは、彼女の金髪のショートヘアーにぴったりでとても素敵でしたねぇ。

メインのストーリーは彼らが惹かれ合っていくところなのですが、私はその過程がちょっと雑だなーと思ってしまいました。

私が、例え好きな俳優さんが出ていても、いい映画だったなぁと思えないラブ・ストーリー(キアヌが出てるあれとか)に共通するのは、「そういう筋書きだから惹かれた」としか感じられないもの。
決してその過程が長い必要はなく、ただ、なぜ惹かれたのか納得のいくシーンや描写が欲しいと思うのです。

この映画でもなんで惹かれたのか納得がいかなかったので、エンディングのシーンにも感情移入することができずに残念でした。

ま、とりあえず、歳を取っても素敵なピアース・ブロスナンが観られたのでよしとしましょうか。

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映画鑑賞日記・その23

・Silver Linings Playbook (「世界にひとつのプレイブック」 2012年 アメリカ)

主要キャストのブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァーが、アカデミー賞の主演・助演・男優・女優のすべてのカテゴリでノミネートされたということでも話題の作品。(ジェニファー・ローレンスが主演女優賞を受賞)

ブラッドリー・クーパーが出演している映画は何本か観ていますが、私の中ではまだ「こういうタイプの俳優さん」というイメージがなく、さらにジェニファー・ローレンスも初めてだったので、この映画では最初から彼らを「パット」「ティファニー」として認識できました。(私は有名な俳優さんだとそれが難しい)

今回、それとはまた違って新鮮だったのがロバート・デ・ニーロ。
私が彼の作品で印象に残っている映画といえば「アンタッチャブル」「ゴッドファーザー」「カジノ」で、つまり彼は私にとってはマフィアなのです。(もちろん、マフィアじゃない役の映画も観てはいるのですが)
なので、今回私のイメージより歳を取って、ふつう(じゃないかも・・・)のお父さんを演じている彼はとても新鮮でよかったです。

私がちょっと不思議だったのは、誰も「浮気した奥さんが悪い」と言わなかったことです。それより怒って浮気相手を殴ったパットが悪いって感じでしたね。
まあ確かにあんなに殴るのは悪いんだけど、「あなたを裏切った奥さんのことなんか忘れちゃいなさい」というようなポジティブなアドバイスがなかったなーと思いました。(あ、もしかして、これって私がポジティブって思っているだけで、別に楽観的・前向きな考え方でもないのかしら?)

最後のダンスのシーンは、ダンスの構成も彼ららしさが出ていて素敵でした。決して上手ではないところがまたよかった!
映画「Shall We Dance?」のギア様なんか、素人なのにダンスが様になり過ぎてましたもんね。(あ、あの映画は、そんなダンスシーンも含めて大好きですよ)
ダンス大会でティファニーが着ていた衣装も個性的でとっても似合っていました。

この原題の「silver lining」という言葉は何なんだろう??と思っていたら、「希望の兆し」という意味なんですね。
セリフの中にも何度もこの言葉が出てきました。いい言葉じゃないですか!

あと、もうひとつ勉強になったのが、NY州の標語でもあるらしい「excelsior」という単語の発音。
これも何度も出てきたのだけど、カタカナで言うと「セ」にアクセントが来るんだ!(これって英語じゃないのかしら?)
最初何回か聞いてもこの単語だって気づかなかったよー。

ストーリーはどうということもなく、アメリカでずいぶんと評価されているのが腑に落ちないぐらいでしたが、結局、みんなハッピーエンドが好きってことなんでしょうね。

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映画鑑賞日記・その22

・Jack Reacher (「アウトロー」 2012年 アメリカ)

トム・クルーズが元軍人の一匹狼ジャック・リーチャーを演じているサスペンス・アクション。
「トム・クルーズ最新作」って言われると、やっぱり気になっちゃいます。

130分と長めの映画でしたが、プロットはなかなかおもしろかったと思います。
ただ、多くの箇所でセリフやストーリー展開がわざとらしいなぁと感じてしまいました。
恐らく「トム・クルーズをかっこよく見せる」という点にこだわり過ぎちゃったんじゃないかなぁ。

確かに歳を取ってもかっこいいトム・クルーズに加え、事件のパートナーとなるヘレンを演じたロザムンド・パイク(彼女、007「ダイ・アナザー・デイ」でボンドガールを演じた女優さんですね。きれいな顔が印象に残っていて、私にしては珍しくすぐに気づきました)リチャード・ジェンキンス、ロバート・デュバルなどの共演者もよかっただけにとても残念。

予告では「トム・クルーズの新シリーズ」というようなことを言っていましたが、どうなるんでしょう・・・。

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映画鑑賞日記・その21

・Looper (「Looper / ルーパー」 2012年 アメリカ・中国)

ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリス主演のタイムトラベルもの。
彼らは若い頃(2044年・25歳)と30年後(2074年・55歳)の同一人物を演じています。

この映画のことを知ったときは、このふたり全然似てないのにねー、って思っていました。
しかし映画を観ているうちに、ジョセフ・ゴードン=レヴィットがブルース・ウィリスのあのにやってする笑い方をしたりじっと見つめる感じとかがとても似ていることに気づいてびっくり。
すごく研究したんだろうなぁ。

彼(名前はジョー)は、タイムマシンが発明された30年後から送られてきたターゲットを殺すlooperと呼ばれる殺し屋です。
ターゲットに報酬の銀の延べ棒がくくりつけてあるという説明のときに、なんで銀なんだろう??と不思議に思っていました。
このlooperさんたちは、最終的には30年後の自分が送られて来てその仕事を終えたときが引退のとき。(これを「loopが閉じた」と言います)
そしてそのときの報酬が金の延べ棒なので、今のが自分だったとわかるのです。(毎回顔は隠してあるので誰だかはわからない)(*1)
なるほどねー。

私はタイムトラベルものには意外と興味があって、好きな作品もいくつかあります。
特に好きなのは「夏への扉」と「イルマーレ」。このふたつのストーリーはとてもよくできていると思います。

もちろんこの手のストーリーには矛盾する点は出てくるのですが、そもそも同じ人間がふたりいるのがおかしいとかそういうことを言っていると物語は作れないので、それは言いっこなしね。
それは受け入れた上でも、中にはここ辻褄合わなくない?っていうものも多々あります。
この映画でも、私がどうしても納得いかない点があり、それが残念でした。
もうちょっとどうにかできたと思うんだよなー。(ああ、どなたか鑑賞済みの方とこの点についてお話ししたい)
後の方で、あーそういうつながりか!って納得できる説明が出てくるのかなー?ってずっと気になってしまって(結局出てこなかった)ちょっとストーリーに集中できない感じでした。

後半はふたりのジョーは同じ時代(2044年)の別の場所で行動しているのですが、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが登場するストーリー(静か目でサスペンスフルな展開)とブルース・ウィリスが登場するストーリー(ドンパチのブルース・ウィリスに似合う展開)の雰囲気がずいぶん違っていたのが興味深かったです。

エンディングが衝撃的!という宣伝だったので、いったいどんな終わり方何だろう?!という期待が大きくなりすぎましたが、確かに最後の決断には私は驚いたし「loop」というタイトルにさらに意味が加わったし、そこそこ楽しめる内容でした。

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*1 30年後の自分ですってブルース・ウィリスが現れたら、「えっ!俺こんなにはげちゃうの??」って思うよね。
途中のシーンで若いジョーが鏡に向かっておでこをチェックするシーンを私は見逃しませんでしたよ。

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映画鑑賞日記・その20

・Rails & Ties (「レールズ&タイズ」 2007年 アメリカ)

ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン主演。
監督のアリソン・イーストウッドはクリント・イーストウッドの娘さんなんですね。

ケヴィン・ベーコン演じるトムは特急電車の運転士。
トムの妻メーガンは乳癌を患っています。

トムが移動(異動も)の多い仕事をしていることとメーガンの病気のために、夫婦は精神的にも疲れ、あまり良好な関係ではありませんでした。
そんなある日トムが運転中の電車の線路に、11歳の息子を道連れに自殺をしようと若い女性が車を侵入させ、彼女は亡くなってしまいます。
衝突前に車から逃げた息子デイヴィーは、預けられた里親とうまくいかずに逃げ出してしまいます。
事故に遭った母子が気になるメーガンと、トムに怒りをぶつけようと訪ねてきたデイヴィー。

一晩だけのつもりで共に過ごした彼らがひとつの家族になっていく、という静かなドラマでした。

42歳の若さで余命わずかのメーガンはデイヴィーの世話をすることに幸せを感じ始めます。
アル中の若い母親に育てられたデイヴィーも、メーガンと彼女を優しく思いやるトムとの生活に安心感を抱きます。

メーガンに頼みこまれいやいや同意したトムが、突然の子育てに戸惑う様子は、さすがケヴィン・ベーコンという感じでした。
彼はもう20年以上前から大好きな俳優さん。
どんな役を演じても素晴らしいです。

デイヴィーは電車が大好きで、トムの鉄道模型に目を輝かせます。
アメリカの映画やドラマで、ガレージに鉄道模型を置いて楽しんでいるというのはよくありますね。
私は本物の電車自体にはそんなに興味があるわけではないのですが、飛行機や車など乗り物のおもちゃが好きなので、いつもあんなので遊べたら楽しいだろうなぁと思います。

病気・事故・デイヴィーを匿っていることなど、どんよりとした気分になる要素が含まれる日々の中で、お互いの気遣いと思いやりにあふれた優しいドラマでした。
トムがデイヴィーを家に連れて帰る決断をするシーンも、デイヴィーの相談役である児童家庭局のレネーが彼らに任せようと決めるシーンもよかったですね。

2013年の初鑑賞映画は、タイトル通りRailとTiesが印象的な映画でした。

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映画鑑賞日記・その19

・The Amazing Spider-Man (「アメイジング・スパイダーマン」 2012年 アメリカ)

新しいスパイダーマンシリーズの1作目。
こういうの最近は「リブート」っていうんですね。

キャストも一新。
スパイダーマン=ピーター・パーカーはアンドリュー・ガーフィールド、ガールフレンドのグウェン・ステイシーにエマ・ストーン。
ふたりともとってもかわいくてお似合いカップルでしたねぇ。
ピーターを育てているベンおじさんとメイおばさんには、マーティン・シーンとサリー・フィールド。
マーティン・シーンはかわいらしいおじいちゃんになっていて、サリー・フィールドは面倒見のいい「ブラザーズ&シスターズ」のお母さん・ノラそのままでした。いいキャスティング!
(ピーターがとてもいい青年なので、ベンおじさんはいい父親代わりだったんだなぁと思ったと同時に、マーティン・シーンは実生活では子育てうまくできなかったのね・・・と思ってしまいました)

ああ、そうそう、キャストといえば、公開前に「C.トーマス・ハウエルが出ているらしい」という情報を得て、へー楽しみだなーと思ったのに、映画館ではすっかり忘れていました。
1週間ぐらい経ってから思い出して(遅い!)そういえばどこに出ていたんだろう?と調べてみたら、感動のクレーンのシーンに出てきたお父さんだったんですねー。
観賞時にも顔はばっちり見ていたはずなのにまったく気づかなかった!
言われてみれば、歳をとってはいるけどポニーボーイの顔でしたね。
(彼は30年前の青春映画「アウトサイダー」で主人公ポニーボーイを演じていて、私がこのブログで初めてレビューを書いた作品なのです)

トビー・マグワイアがスパイダーマンを演じたシリーズは2作観たはずなんですが、ストーリーはあまりよく覚えていませんでした。
キルスティン・ダンストが演じていた女性と今回エマ・ストーンが演じていた女性も同じだと思っていました。
なので、ベンおじさんが殺されてしまうシーンも驚くことができました。(物覚えが悪かったり展開を予想できなくて、結果的に映画を楽しめることがよくあるんですよね・・・)

今回私は2Dで観ましたが、スパイダーマンが街を飛び回るシーンなどは3Dで観たら迫力があるだろうなーと思いました。
ピーターとグウェンの葛藤もストーリーもわかりやすく、3部作になると言われているこのシリーズの今後がとても楽しみです。

ちなみに私がいちばんびっくりしたシーンは、ピーターがあのマスクを自分で作っていたことです。手縫いだったんだ!


・The Lincoln Lawyer (「リンカーン弁護士」 2011年 アメリカ)

ロサンゼルスの刑事弁護士ミッキー・ハラーが主人公の同名小説の映画化。原作はマイケル・コナリー。
ミッキーをマシュー・マコノヒーが演じています。

彼が弁護する資産家の息子ルイスを演じるのはライアン・フィリップ。
彼の役は、見ている側の思い込みをうまく利用していましたね。
ショーン・コネリーが出演していた「理由」も、同じように、思い込みってこわいなと思った映画でした。

この映画、公開直前まで知らなくて、テレビの紹介でおもしろそうだなーと思って急きょ観に行ったのですが、予想以上におもしろかったです。
そういえば私は法廷ものって昔から好きだったんだ。
「ア・フュー・グッドメン」も大好きな映画だし、レイモンド・バー主演のテレビドラマ「弁護士ペリー・メイスン」もよく観ていました。(録画したビデオテープまだたくさん持ってるなぁ)

ミッキーも、相棒のフランク(ウイリアム・H・メイシー)もマギー(マリサ・トメイ)もキャラが立っていて(これ大事!)キャスティングもぴったりでした。
ミッキーとマギーは離婚したカップルにしては仕事でもプライベートでもとてもいい関係を築いていて、それが珍しくてよかったですね。

小説は何作か出ているようなので、映画も続編ができることを期待しています。


・TROUBLE WITH THE CURVE (「人生の特等席」 2012年 アメリカ)

クリント・イーストウッド主演のドラマ。
彼が演じているのはメジャーリーグのベテランスカウトマンなので、いちお(私の好きな)野球ドラマってことになるのかな。
監督のロバート・ロレンツはイーストウッドの愛弟子だそうです。

私はイーストウッドが出ている映画は数本しか観たことがないので、「彼はこういうイメージ」というのがまったくありませんでした。
1年ほど前に公開された「マネーボール」も選手の発掘に関するストーリーで、そこでも、スカウトマンの観察や勘を重視する昔ながらの方法かがいいのか?データを重視する新しい方法がいいのか?という議論が出てきました。

映画の中では「どちらか」みたいな描き方の方がわかりやすいとは思いますが、実際はどちらも必要なことだと思います。
データでいろいろわかるとはいえ数字や項目に分類しづらい事柄をすべて記録に載せることは難しいので、やはり自分の目で確認する、という作業はなくならないでしょうね。

イーストウッド演じるガスが最後の仕事として注目している高校生スラッガーのボーは登場した瞬間から、あー、きっとこうなるんだろうなぁ、と予想できるキャラクターで、ストーリー自体も安心して見られる展開でした。

ガスの娘・ミッキーを演じたエイミー・アダムスと、ガスが昔発掘した投手で今はスカウトマンになっているジョニーを演じたジャスティン・ティンバーレイク(彼が出演している映画を今年は3本も観に行っていました)はどちらも好きな俳優さん。
ふたりが出演している映画で私がみたものはどれも好印象でしたが、この映画でもふたりともとてもキュートで素敵でした。
ガスが若いころの回想をするシーンで、若き日のクリント・イーストウッドの顔がほんのちょっと出てきたときには、これ、彼のファンだったらなんの映画のどこのシーンの映像だかわかるんだろうなぁ、と思いました。(なんの映画だったのかちょっと気になる。父に訊いたらわかるかなぁ)

ガスはミッキーをいつも三等席にしか座らせてあげなかったことを気にしていますが、ミッキーにとってはお父さんと一緒に野球を見る席はいつも特等席だったというシーン。
セリフを聞いていておもしろいなと思ったのが、この映画の邦題にもある「特等席」。
これは英語では「best seat」です。一方の三等席は「cheap seat」。
日本語でも「特等」とか「三等」という言葉自体は別に値段を言っているわけではないのですが、英語を聞いた方が、安い席でも特等席になり得る、という感覚がわかりやすかったですね。

野球の映画を観るといつもなのですが、またアメリカの球場に行って試合を観たいなーと思わずにいられませんでした。

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映画鑑賞日記・その18

・This Means War (「ブラック&ホワイト」 2012年 アメリカ)

クリス・パインとトム・ハーディー演じるCIAエージェントが、リース・ウィザースプーン演じるローレンに同時に恋をする、というロマンチックアクションコメディ。
お互いのデートを邪魔するために、盗聴はするわ車をヘリで追っかけるわ同僚に情報収集をさせるわ、と職権を乱用しまくるというストーリー。
ちょーくだらないけどおもしろかったなー。

主演のふたりは今売れっ子の俳優さんなんですね。(最近映画雑誌のチェックも怠けているから名前も顔も知らなかった・・・!反省)
見た目も中身も対照的なキャラクターで、ローレンの気持ちが揺れ動く、というのもうなずける設定でした。
ローレンとの出逢い方も対照的(?)で、そのために、ローレンのそれぞれへの接し方がまったく違う(ある意味当然)のは興味深かったです。
だからこそ、あのエンディングだったんでしょうね。
(っていうか、あそこまではっきりどちらかを選ぶとは思わなかった!だから「ブラック&ホワイト」って邦題だったのか!)

男性同士がする恋ばなって実際もこんな感じなんですかね?彼女の写真見せ合うとかって男の人はしないのかと思ってました。
あと、ローレンの親友で既婚者のトリッシュがローレンの恋の展開に興味深々なのがとってもリアルでした。
30代ぐらいの女性だったらどちらかの立場は経験したことがあるんじゃないかしら。

20代だとお互い同じような立場で恋の話をするんだけど、30代になるともう結婚している女性たちは、独身女性たちの恋ばなを聞くのが楽しいらしいですよ。(またうまくいかなかったのー?と呆れることも多いんだろうなー)
一方独身女性は、初デートとかうらやましい!と言ってくれる既婚女性が、だんなさんの愚痴なんか言うのをほんとはうらやましく思っているんですよ。
そんな違う立場になって興味の対象や生活環境が変わると、疎遠になってしまう友達もいればそんなことは関係なく仲良しのままでいられる友達もいます。
あれって、元々の相性の問題なのかしら?(既婚者と疎遠にならないためにも早く結婚しなさい、という意見もあるでしょうけど・・・)

そんな無茶な!って感じでもう笑っちゃうしかない設定の中に、そういったちょっとした、あるある!っていうシーンが混ざっているストーリーで、思った以上に楽しめたし、とりあえずこれで、クリス・パインとトム・ハーディーの顔と名前を覚えることができました。


・The Descendants (「ファミリー・ツリー」 2011年 アメリカ)

アレクサンダー・ペイン監督、ジョージ・クルーニー主演。
今年のゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞と主演男優賞を受賞し、アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞・編集賞でノミネート、脚色賞を受賞しました。

ジョージ・クルーニー演じるマット・キングはオアフ島在住の弁護士。
彼は先祖から受け継いだ広大な土地を持っているにもかかわらず、贅沢な生活はせず(もちろん妻にも贅沢な生活はさせず)弁護士として得た収入で生活をしています。
ある日、妻エリザベスがモーターボートの事故で意識不明になってしまいます。
マットはここ数年、仕事のことばかりで子供のことはエリザベスに任せっきり、そしてそのエリザベスとは何か月も会話らしい会話をしていませんでした。
妻の病状を心配しながら娘ふたりの面倒をみないといけない上に、土地を売る問題でいとこたちと頻繁に話し合いをしなければなりません。
さらに、長女のアレックスからエリザベスが浮気をしていたことを聞かされてしまいます。

彼が直面している様々な問題の中でもいちばん深刻なのは、やはり妻の意識がもう戻らない、ということです。
始めから終わりまで常にストーリーに関わっているこの重苦しい出来事を、ハワイの風景と音楽が程よく和らげていて、そのバランスが素晴らしかったですね。

ちなみに私はこの映画を観た夜に無性にハワイアンを聴きたくなってしまったのですが、それらしきものを1枚も持っていないことに気づいたのです!
もちろんすぐにこのサントラを購入しました。
ここのところ暑くなってきた休日の午後にのんびりとこれを聴いていると、リラックスし過ぎてほんとうにおばかさんになってしまいそうです。
(あと、ハワイアンを聴いていると、クアアイナのハンバーガーが食べたくなるということを発見しました)

作品全体に漂う心地よさが印象に残ったのは、主人公マットのキャラクターのおかげでもあります。

寡黙でまじめな彼はとても穏やかな性格であり、どんな問題が持ちあがっても周りの人々がどんな反応をしても、落ち着いて行動・発言をします。
もちろんうんざりして大声をあげることもありますが、そんなときも、どこかユーモラスなんです。
彼が持つユーモアが、ハワイがストーリーの深刻さを和らげているのと同じ役割を果たしていて、そのバランスも素晴らしく、ジョージ・クルーニーにぴったりのキャラクターだと思いました。

贅沢もできずに事故に遭い、娘は不幸だったと言うエリザベスの父親、浮気したのは当然だと言うエリザベスの友人、エリザベスのことは愛していなかったと言う浮気相手。それぞれの言い分にマットが意見したいであろうシーンもたくさんありました。
しかし、マットはそれぞれの言い分も理解しているし、ほんとはそんなことではないんだと反論する必要もない(めんどうだから、という理由ではなく、知らなくてもいいことを言う必要はないし、相手を傷つけないためでもあるのです)ということをよくわかっていました。

マットがエリザベスの浮気相手ブライアンに会いに行ったのも、責めるのが目的ではなく(もちろん怒ってはいましたが)彼にエリザベスの病院に来てお別れをして欲しいと頼むためでした。
また、ブライアンが浮気をしていたことに気づいた妻のジュリーも、マットとエリザベスのことが気になって病院にお見舞いに来ます。
実際にこういう行動ができるかどうかは別として、こういう気持ち(浮気をされて憎くても相手を思いやる気持ち)になることは歳を重ねれば誰もが理解できることです。
マットがブライアンに「妻を愛していたか?」と聞いたとき、彼は「愛していた」と答えて欲しかったんじゃないかな。

この映画の冒頭で「楽園(ハワイ)にいるからといって悩みが消えるわけではない」と言っていたのはあたりまえのことなんだけど、やっぱり南国のきれいな海で泳いだり明るい日差しを浴びていると、悩んでいるのがくだらなく思えてくるものです。
私は常々、物事を考えるときには深刻になり過ぎないことが大切だと思っています。(だから南国が好きなのかもしれないなー)
なので、この映画の持つ雰囲気がとても気に入ったし、この映画を観に行ったのがグアム旅行から帰って来たすぐ後だったことも手伝って、今度はハワイに行きたくてたまらなくなりました。

アレクサンダー・ペインが2004年に監督した「サイドウェイ」(あれ、もう8年も前か・・・)を観たときと同様に、この「ファミリー・ツリー」も映画館を出た後、ほんとうにいい映画を観たなぁと思える映画でした。


・Bad Teacher (「バッド・ティーチャー」 2011年 アメリカ)

キャメロン・ディアスとジャスティン・ティンバーレイクの元カップルが共演したコメディ。

この映画、公開のだいぶ前に一時「イケない先生」という邦題が決まっていて、えー、ちょっとどうなのー?(まだ内容知らないけど、ティンバーレイク的に大丈夫なの??)って思っていたら、結局原題のままの「バッド・ティーチャー」で落ち着いたようです。
ま、実際映画を観てみたら、いろんな意味で「イケない先生」の方がよかったんじゃないかと思いましたけど。

話題になっていたキャメロン・ディアスのカーウォッシュ・シーンは、まさに「金髪美女のカーウォッシュ」(つまり、主に車よりも自分自身を洗っている)でした。
この映画の見所はこのシーンぐらいなんだから(ごめんなさい・・・)もっと長くてもよかったのにね。

キャメロン・ディアスっていつも見事に下品ですよね。(注:個人の感想です)
彼女の出演作はそんなにたくさん観たことがあるわけではないですが、私が観たいくつかの映画およびこの映画でも期待通りの安定した下品な役柄でした。
これは彼女の演技力なのか天性のものなのか・・・。
英会話の先生にこの話をしたところ、アメリカの男性はこういう下品な女の子が好きな人が多いんだよ、僕は好きじゃないけどね、と言っていました。
そうなんだー。まあもちろん、アメリカ人以外にもこういう女の子に魅力を感じる人が多くいるからこそ、彼女はこんなに人気があるんでしょうね。

私は基本的にはくだらなくてバカみたいな映画が好きなのですが、くだらなければいいってもんじゃないな、と思いました。

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映画鑑賞日記・その17

・THE HELP (「ヘルプ~心がつなぐストーリー」 2011年 アメリカ)

1960年代前半のミシシッピ州。
女性は若いうちに結婚して専業主婦になるのが当然のこの街で、新聞社で働くスターキーがある本を出版するお話。

南北戦争後の奴隷解放宣言の時代から100年も経っているにも関わらず、この映画の舞台となっているアメリカ南部では、「分離すれども平等」という「ジム・クロウ法」により、白人優位と黒人差別が保たれていたそうです。

そんな環境の中、上流階級の白人たちは、黒人のヘルプ(メイドさんのことをこう呼ぶんですね。「お手伝いさん」って感じかしら?)と同じトイレを使うのを嫌がる(病気がうつる、という理由で)一方で、子供の面倒をみさせたり食事を作ってもらう生活をしています。
ほんとうに彼らが病気を持っていると心配しているならば、子供や食べるものにもさわって欲しくないはずなのに・・・。
つまり、自分たちの都合のいいように差別をしているだけなんですね。

自分が育て、子供の頃は誰よりもなついてくれていたお嬢さんたちが、大人になると自分たちに冷たく振る舞う。
そんなことが当たり前の環境の中、スキーターのように、そのことに疑問を持ち行動を起こすにはちょっとした勇気が必要です。
彼女の場合、結婚もしないで仕事をしている、ということも、この時代・この街では勇気ある行動になってしまいますね。

主婦コミュニティの女王様であり、スキーターの幼なじみでもあるヒリーの母親(シシー・スペイセク)のキャラクターがとてもよかったです。
認知症の気がありながら大らかでユーモアたっぷりの彼女は、実の娘がこんな風に育ってしまって、心苦しく思ってるんじゃないかしら。

私は、ヒリ―のように彼らを差別するにしても、スキーターのように彼らの味方になるにしても、自分が納得し胸を張って行動することが大切だと思います。
おかしいと思っているけどそうするものだから、といった理由だったり、自分が信じるもののためではなく意地でやっていたり、という風になってしまうと、きっと後悔してしまうんじゃないかな。

スキーターを演じたエマ・ストーン(彼女はもうすぐ公開される新しいスパイダーマンの映画でヒロインを演じています。これも楽しみ!)は、赤毛のアンでも演じさせたいようなそばかすだらけの顔がとてもキュートでした。(声はとってもハスキー)
彼女が着ていたお洋服は、他の登場人物たちのものほど華やかではなかったけれど、どれも自分で着たいと思うような素敵なものばかり。
そして、彼女とシーリアが乗っていた車は、私が最も「アメリカっぽい」と思うデザインのキャデラックでした。(車体が長いの!)
この車からも、ふたりが他の上品な奥さんたちとはちょっと違う、ということがわかります。

登場するキャラクターとそれぞれが取る行動がとてもわかりやすいストーリーだったので、2時間半という長さもまったく気になりませんでした。
そのキャラクターと行動には、いいものも、ちょっとどうかと思うものもありましたが、それぞれの立場や性格などから、そうせざるを得ないんだろうな、と思ってしまうのは、やはり私が歳を重ねたからでしょう。

私の大好きな「風と共に去りぬ」でも、オハラ家ではたくさんの黒人が働いていて、スカーレットの乳母も愛情深く豪快な女性でした。
彼らの関係はとてもいいものでしたよね。
そうやって雇い主といい関係を築いていた人たちもたくさんいたでしょうし、ほんとにつらい思いをした人たちもいたことでしょう。
長年差別を受けながらたくましく生きてきた彼らの忍耐強さにはほんとうに感心してしまいます。

オクタヴィア・スペンサー(この作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞)とヴィオラ・デイヴィス演じる、ヘルプのミニーとエイブリーンが教会で拍手喝采を浴びるシーンはとても感動的でした。
エイブリーンの今後を案じずにはいられない終わり方だったにもかかわらず、あまり悲観的な気持ちにならなかったのは、やはり彼らの強さを目の当たりにしたからだと思います。

春の始まりに見るにふさわしい、爽やかな気持ちになれる作品でした。


・The Ides of March (「スーパーチューズデー・正義を売った日」 2011年 アメリカ)

ジョージ・クルーニー監督第3作目。この作品では脚本と出演も兼ねています。

この映画は邦題通りスーパーチューズデーが題材のストーリーですが、政治的な映画というより、その日を舞台にしたサスペンス・ドラマです。
原題である「The Ides of March」の「Ides」というのは、古代ローマ暦で月の中日の意味だそうです。
つまり、3月だと15日のことで、この映画の中でスーパーチューズデーにあたる日はこの日に設定されています。
この日はジュリアス・シーザーが暗殺された日で、シェイクスピアの戯曲の中で彼が預言者に「3月15日に気をつけろ」と言うのだそうです。
これを原題につけたのは、ストーリーにジュリアス・シーザー的なものを感じたからだとか。

ストーリーもキャラクターもわかりやすく安心してハラハラできました。
キャストが豪華かつ個性的。

まず、民主党の大統領候補マイク・モリスを演じるのはジョージ・クルーニー。
彼を崇拝しキャンペーンのサブ・マネージャーを務めるスティーブンには、今をときめくライアン・ゴズリング。彼はここのところ公開作が多いですよね。
このスティーブンは(仕事仲間としても恋愛対象としても)敵に回したくないタイプです。
あんなクールな顔で優しくされたらすごくうれしいけど、いちど怒らせたら大変ですきっと。
こんな男性を好きになってしまった場合は、彼のハートをがっちり掴んで一生離さない(つまり絶対敵に回さない)のが身のためです。

両陣営でマネージャーを務めるのが、フィリップ・シーモア・ホフマンとポール・ジアマッティ。
ふたりともさえないおじさん加減が同じぐらいでいいですね。
このふたりはおなかのお肉もいい勝負で、どっちのおなかが立派に見えるかの投票も合わせてやってもらいたいぐらいでした。
(フィリップ・シーモア・ホフマンは「マネー・ボール」で監督役をやっていたときにもすごいおなかだなぁと思いました)

鍵を握るキャンペーンスタッフのモリーにはエヴァン・レイチェル・ウッド。
彼女はウディ・アレンの「人生万歳!」では明るくかわいらしい女の子を演じていましたが、この映画では悲しそうな顔をしていることが多かったですね。
ま、どんな役でも彼女ほんとにきれい。

そしてニューヨークタイムズの記者アイダが登場したとき、マリサ・トメイに似てる?でも彼女にしてはちょっと歳とり過ぎ...?と思ったけど、やっぱり彼女でした。(彼女もう47歳なんですねぇ)
もう20年ぐらい前に彼女がロバート・ダウニー・Jrと共演した「オンリー・ユー」というロマンチック・コメディが印象に残っています。

この映画を観る数日前に「ヘルプ」という映画を観たときと同様、やはりどんな行動を取るにしても、自分の信念の通りに自信を持って行わないと空しい気持ちになってしまうよなぁ、と思ってしまうエンディングでした。
まあでも、特に政治のような世界ではそうするのは難しいだろうし、この映画の中でもあった、票を獲得するための駆け引きなんかは、実際もそうなんだろうなーと興味深く観ましたけど。

今年はこの映画が公開されるちょっと前にスーパーチューズデーがあり、秋には大統領選挙があります。
裏側ではどんなドラマが繰り広げられているのか想像せずにはいられませんね。

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