08.授賞式

第83回 アカデミー賞 授賞式

元々3月の12日にNHKで放送予定だった今年のアカデミー賞授賞式。
11日に起きた地震のため、当然12日の放送は中止となりました。
その後も震災関連の番組が続き、もう今年は見ることができないのか…と半分諦めていた頃にようやく放送されました。
その頃はまだ普段の生活も震災の影響を多く引きずっていた上に、計画停電や頻繁に起こる余震などで、どうしても落ち着かない日々でした。
そんな中、特に今年の授賞式は元々観るのをとても楽しみにしていたので、この上なくうれしい放送でした。

今年のアカデミー賞授賞式は、2011年2月28日、ハリウッドのコダック・シアターで行われました。
視聴率アップを狙ったようで、司会はアン・ハサウェイとジェームス・フランコ。

今年は特に、司会者自身も、演出・脚本なんかも大変よね…と思わずにいられない授賞式でした。
ここのところ司会者は毎年違うけれど、この選定も難しいんだろうなー。

2年前にヒュー・ジャックマンが司会をやると聞いたときには、どうなんだろう?と思いましたが、結果的にこの年の授賞式はほんとうに素晴らしかった!
コメディアンが司会をするときと違い、ショーとして完璧とも言えるほどの演出がなされていて、彼の歌や踊りも見事でした。そしてなにより構成がよかった。

私が初めてアカデミー賞の授賞式を見たのは1990年。
ビリー・クリスタルが司会をしていて、今まで見たことのない世界にわくわくしたのを覚えています。
それ以来、20年分のアカデミー賞授賞式の映像はほぼすべて(無いものもあるんですよね、なぜか…)ビデオに録画したものを持っています。
まあ、何度も繰り返し見たものは、その1990年のものと2年前のものぐらいですが。
おととしのショーが素晴らしかったので、もうそろそろビデオはやめておいた方がいいのではないかと思い、去年の授賞式放送直前に、DVDレコーダーを購入しました。

えーっと、今年の授賞式の話ですよね。

アーロン・ソーキンはゴールデン・グローブのときも思いましたが、スピーチが上手ですね。
こういうときはどうしても関係者にお礼を言うだけの、聞いている方(特に、開場にいる関係者でもない私たちのようないち視聴者)にとってはおもしろくもないスピーチになってしまいます。
ソーキンはきちんと関係者にお礼をいいつつ、その中にほんのちょっと気の利いた説明を付け加えて、私たちにも退屈ではないスピーチをしていました。ま、脚本や脚色で賞を獲るぐらいの人ですからね。

そしてなんといっても素晴らしかったのは、スピルバーグの作品賞の紹介。
「間もなく10作品のうちのひとつが『波止場』『真夜中のカウボーイ』『ゴッドファーザー』『ディア・ハンター』の仲間入りをし、残りの9作品が『怒りの葡萄』『市民ケーン』『卒業』『レイジング・ブル』のリストに名を連ねます」

名作はアカデミー賞を獲らなくても名作なんですよね。
私は、今年ジェシーとフィンチャーがノミネートされたこともきっと忘れない。

終わってしまうと、結局何が・誰が受賞したのかすぐ忘れてしまうので、今年の主要受賞一覧。

・作品賞
「英国王のスピーチ」

・主演女優賞
ナタリー・ポートマン 「ブラック・スワン」

・主演男優賞
コリン・ファース 「英国王のスピーチ」

・助演女優賞
メリッサ・レオ 「ザ・ファイター」

・助演男優賞
クリスチャン・ベイル 「ザ・ファイター」

・監督賞
トム・フーパー 「英国王のスピーチ」

・脚本賞
デヴィッド・サイドラー 「英国王のスピーチ」

・脚色賞
アーロン・ソーキン 「ソーシャル・ネットワーク」

・美術賞
「アリス・イン・ワンダーランド」

・撮影賞
「インセプション」 

・編集賞
「ソーシャル・ネットワーク」

・作曲賞
「ソーシャル・ネットワーク」 

・外国語映画賞
「未来を生きる君たちへ」 デンマーク

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第68回 ゴールデン・グローブ賞 授賞式

今年の授賞式は、2011年1月16日に ビバリーヒルトンホテルで開催されました。

ゴールデン・グローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者協会(Hollywood Foreign Press Association:HFPA)が選ぶ映画賞です。
毎年授賞式から1週間ぐらいすると日本でも放送されるので、この時期とても楽しみにしているイベントです。
(あの最悪な司会者さえいなければもっと楽しめたかと思うと、それだけがほんとうに残念。そりゃあネタにされた人は怒るよね、って思う)

いくつか印象的だったスピーチを。


・アネット・ベニング 「キッズ・オールライト」:主演女優賞(ミュージカルコメディ映画部門)

黒いドレスとめがねにショートカットがとても素敵でした。
最後に「1962年にGGを受賞した夫のウォーレン・ベイティーに感謝します」とスピーチしたときのふたりの笑顔と言ったら!


・アーロン・ソーキン 「ソーシャル・ネットワーク」:脚本賞(映画部門)

「映画の観客は製作者と同じぐらいスマートだと信じていたソニーのみなさんに感謝します」
製作が決まるまで、作品が出来上がるまで、そして観客に受け入れられるかどうか、ということに、ものすごいプレッシャーがかかっているんだろうなぁ、と思わされるスピーチでした。

「キーボードを打つシーンがまるで銀行強盗のようだった」
確かに!ハッキングを始めるシーンは何度観てもわくわくします!

そして最後に自分のお嬢さんに向けて言った「『エリート』という言葉は、悪い言葉ではなく自分を高める言葉で、スマートな女性は楽しい人生を手に入れられるんだよ」というスピーチもとてもよかったなー。


・ナタリー・ポートマン 「ブラック・スワン」:主演女優賞(ドラマ映画部門)

婚約者であるベンジャミン・ミルピエの子供を妊娠しているためピンクのマタニティードレスを着ていて、ドレスも彼女もとてもきれいでした。

そして、ベンジャミンのことをこうスピーチ。
「映画の中で彼が『あの子と寝たいか?』と聞かれて『ノー』と答えるシーンは名演だわ。だって彼、ほんとは私に夢中だもの!」


・マイケル・ダグラス:作品賞(ドラマ映画部門)プレゼンター

出て来るなりスタンディング・オベーションで迎えられ、思わず一言。
「スタンディング・オベーションされるにはもっと楽な方法があるだろうに…」

彼は去年喉頭がんの治療をして、今回の授賞式で何か月ぶりに公に姿を現したのです。
当然のことながら治療がとても大変だったそうなので、このスピーチにはカムバックできた嬉しさと同時に本音が詰まっていたのでしょうね。


・スコット・ルーディン 「ソーシャル・ネットワーク」:作品賞(ドラマ映画部門)

ひととおり関係者に感謝した後、キャストの段になって主演のふたりに「なんで座ってるんだ?上がっておいで!」

GGはアカデミー賞と違い、作品賞の受賞のときは、関係者がみんな壇上にあがります。
他のキャストもあがっているのに、肝心のジェシー・アイゼンバークとアンドリュー・ガーフィールドは椅子に座ってスピーチを聞いていたのです。

彼にこう言われて壇上にあがった後も、ふたりとも控え目に後ろの方に立ってにこにこしていたのがとても微笑ましかったです。
スコット・ルーディンからは、「まさに右脳と左脳のコンビネーション、ジェシーとアンドリュー」と紹介されていました。

You Tubeなどで彼らのインタビューをいろいろ観ていると、まさにこの言葉がぴったりの対照的なコンビだと思います。
いろんな動画や写真からは彼らがとても仲良しなのが伝わってきて、アメリカではファンから「恋人同士みたい!」なんてからかわれているのも微笑ましいです。


毎年のことですが、GG賞が終わるとすぐにアカデミー賞ノミネートの発表があり、1か月ほどで授賞式がやって来ます。
この待っている間というのは私たちもとてもわくわくしますが、ノミネートされている人たちはドキドキなんでしょうね。
今年のアカデミー賞は2月27日。私が放送で見られるのはもう少し先になりますが、とっても楽しみです!


今年のTVの部は私があまりドラマを観ていなくて興味がなかったので、映画の主要受賞一覧を。

・ドラマ部門・作品賞
「ソーシャル・ネットワーク」

・ドラマ部門・主演女優賞
ナタリー・ポートマン 「ブラック・スワン」

・ドラマ部門・主演男優賞
コリン・ファース 「英国王のスピーチ」

・ミュージカル・コメディ部門・作品賞
「キッズ・オールライト」

・ミュージカル・コメディ部門・主演女優賞
アネット・ベニング 「キッズ・オールライト」

・ミュージカル・コメディ部門・主演男優賞
ポール・ジアマッティ 「BARNE'S VERSION」

・助演女優賞
メリッサ・レオ 「ザ・ファイター」

・助演男優賞
クリスチャン・ベイル 「ザ・ファイター」

・監督賞
デヴィッド・フィンチャー 「ソーシャル・ネットワーク」

・脚本賞
アーロン・ソーキン 「ソーシャル・ネットワーク」

・セシル・B・デミル賞
ロバート・デ・ニーロ

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