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2013年9月

映画鑑賞日記・その26

・風立ちぬ (2013年 日本)

宮崎駿監督最新作。彼の作品を映画館で観たのは、もう20年ほど前に母と行った「紅の豚」以来でした。
今回も母のリクエストにより一緒に観に行くことになりました。

感想を一言で言うならば、とにかく「美しい」。

絵もストーリーも飛行機も、荒井由美の歌う「飛行機雲」もすべて美しかった!
主人公二郎と菜穂子がようやく一緒になれて残り少ない時間を愛おしみながら過ごしている様子もとても美しく感じたし、お互いに優しい言葉をかけ合う姿は、私も常に見習わなければと思いました。

この映画に関して、監督さんが「内容が子供向けでない」と言っていましたが、それは確かにそうでしたね。
キャラクターやタイトルの基になっている堀辰雄の「風立ちぬ」と同じく、結核に冒されているヒロインとのシーンと、戦闘機の設計という仕事をしているシーンのバランスが素晴らしく、どちらもじっくり味わえるストーリーでした。

それまで沈頭鋲や皿ネジが使われていなかったことも言われてみれば時代的には当然なのですが、映画の中で「画期的なアイデア」として登場したときにはちょっと驚いてしまいました。え!使ってなかったの?!そりゃそうか!って。
そういったことで速度が上がったり新しい発見があったりしたとき、設計者は嬉しくて楽しかっただろうなーと思います。
戦闘機を作るのは不本意だったかもしれませんが、彼らが設計に没頭しているときはそれ自体が楽しいことは想像に難くないし、技術の発展というのは戦争を機になされていることも多くあるのが現実です。

そして私が感じたのは、どんな時代においても成功している人は強い情熱を持っている人だということです。
さらに上司とチャンスに恵まれる運の良さ。努力してもこれに恵まれないとなかなか思うような仕事はできません。

二郎はこれらに恵まれ(悲しい結末ではありますが)立派な飛行機を作ることができて、また、短いながらも菜穂子と結婚生活を送ることができて(これもまた悲しい結末ではありましたが)幸せだったんじゃないかしら。

宮崎駿監督はこの作品を最後に引退するそうですね。
「風立ちぬ」は、彼の作品で私が大好きな「アルプスの少女ハイジ」 (*1)「天空の城ラピュタ」に続き、今後何度も繰り返し観る映画になりそうです。

*1 兄が幼稚園に通っていた頃、朝母が送りに行く時間にちょうどハイジの放送をしていたらしく、テレビの前に座らせておくと30分おとなしく観ていたので安心して私を家に置いて行けたそうです。
ちょっと前にもCATVで再放送していたのを観ながら旦那さんに、「ハイジいい子でかわいいから、子供ができたらハイジっていう名前にしたい!」と言ったら「あんな脳天気な子になったら困るからダメ!」と反対されてしまいました。やっぱりだめかー、残念。

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