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映画鑑賞日記・その12

・Winnie the Pooh
(「くまのプーさん」 2011年 アメリカ 同時上映「ネッシーのなみだ」)

今年、待ちに待っていたプーさんの映画!
この映画は、昔ディズニーが製作した「くまのプーさん」の絵とほとんど同じでした。(クリストファー・ロビンはちょっと今風でしたね)

絵本の文字が動いたりばらばらになったり、プーがその上を歩いたり、というのも見ていてとても楽しい演出でした。
なんでも、美術監督さんがどうしてもそうしたかったのだとか。
彼も子供の頃にオリジナルでそのシーンを見てとても驚いたからですって。

キャラクターたちがミュージカルのように歌を歌ったり、画風がちょっと変わったり、子供を(おとなも?)飽きさせない工夫がたくさんありました。
なによりキャラクターたちの動きがほんとうにかわいらしくて、見ている間中ニコニコしてしまいました。
数人で観に来ていた女子高校生たちが、かわいらしいシーンがあると毎回くすくす笑っていたのもとても微笑ましかったです。

私はくまのプーさんが大好きで、原作本・ディズニーのビデオをはじめ、ミニカーやおもちゃなどを自分でも呆れるぐらいたくさん持っています。
そんな私にとって、この映画は今年の公開作の中で1・2を争う作品になりました。
上映時間が1時間ほどというのは小さいお子さんでも見やすいのではないかと思います。
同時上映の「ネッシーのなみだ」も素敵なお話でしたよ。


・The Company Men
(「カンパニー・メン」 2010年 アメリカ)

ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズ、クリス・クーパー、ケヴィン・コスナーというオスカー俳優が勢揃いのドラマ。

巨大企業で働くエリート営業マン、ボビー(ベン・アフレック)はある日突然解雇されてしまいます。
また、創設当初から共同経営者としてこの企業を支えてきた役員のジーン(トミー・リー・ジョーンズ)も、長年この企業に貢献し、ブルーカラーから管理職まで昇りつめたフィル(クリス・クーパー)も解雇されます。

さすがに朝出社して「午前中には引き払うように」なんて言われることはないにしても、多くの企業が苦しい今の時代、いつ自分にこんなことが起きてもおかしくありません。
この映画でもそうでしたが、特に大きな企業の場合、人事部は顔も知らない従業員のデータ(仕事内容・給料・年齢など)から、会社にとって効率のいい方法で解雇していきます。
小さい会社でお互いをよく知っていると、会社のためとはいえ感情が交じってしまって簡単にはいかない、ということはあると思います。
この映画でも、ジーンはボビーやフィルをよく知っているので、人事部に反対をするのです。
まあ、そんなジーンも、共に会社を育てて来た社長(彼は何億だか何十億だかの年収をもらっている)に解雇されてしまうのですが・・・。

ジーンは解雇されてもお金に困っているわけではありません。
ボビーやフィルのようにまだまだ学費が必要な子供がいるわけでもなく、必死で仕事を探している彼らと違って気ままな毎日を過ごしています。
私も映画を観ている間、ま、彼は生活できるからいいじゃない、という気持ちでした。
しかし、私がこの映画の中でいちばん悲しかったのは、ジーンがボビーを変わり果てた造船所に連れて行き、「Now everything I spent 30 years trying to build for myself and everybody else is gone」と言うシーンです。
彼はこの会社を作ったひとりなのです。
解雇されて金銭的につらいボビーやフィルとはまた違った苦しみを味わっているんですね。

人間はいちど贅沢をするとなかなかそこから抜け出せないものです。
ボビーはもう仕事もないのになんとかしてゴルフクラブ(ゴルフってプレーする場所も道具も「ゴルフクラブ」でいいのかしら?)の会員費を払おうとして、妻とけんかになります。
結局愛車のポルシェ(これがまたかっこいいスポーツカーなんです)も売らなければならない日が来ます。
一方で、そんなに若くはないのに、大工という肉体労働で質素な暮らしをしているボビーの義理の兄ジャック。
ボビーは彼に雇われてとりあえず生活費を稼ぐことはできても、その暮らしを続けていけそうにはありません。
それでもジャックと働くことで、こういう仕事もある・こういう生活もある、ということがわかりました。
そういう自分が知らない世界を知るって誰にとってもプラスになることです。

このジャックを演じたのがケヴィン・コスナー。
彼は20年ほど前は日本でもとても人気があり、私も大好きでした。
その頃の彼の主演作「アンタッチャブル」「フィールド・オブ・ドリームス」はブログでも書いたぐらい大好きな映画だし、「追いつめられて」「ロビン・フッド」なんかもおもしろかったですよねー。
この映画で彼を久しぶりに観ましたが、適役だったと思います。
他の3人の俳優さんも(私が言うまでもなく)とてもよかったですね。

ストーリーは驚くべき展開があるわけではないですが、面接で好感触だったことがうれしくてたまらない様子や、将来のことを考えているとこの上なく不安になってしまう様子など、登場人物の感情がとても丁寧に描かれていたし、終わり方も思いの外さわやかで、いい映画を観たなぁと思える映画でした。

そして、毎日通える快適なオフィスがあり、毎月お給料をもらうことができて、そのお金でちゃんと家のローンを払ったり大好きな映画を観ることができるってほんとうにありがたいことだと、心の底から感謝の気持ちが湧いてきました。


・Mine Vaganti
(「あしたのパスタはアルデンテ」 2010年 イタリア)

南イタリアでパスタ会社を経営する家族のお話。

ローマに住む次男のトンマーゾは会社を継いでいる長男アントニオに、自分がゲイであることを今夜家族に打ち明けると言います。
しかし、その夜家族が集まる中、突然アントニオが自分はゲイだと告白したため、トンマーゾは自分のことを言いそびれてしまいます。(お兄ちゃんずるい!)
息子がゲイであることを受け入れられないお父さん。

ひと昔に比べたら減っているかもしれませんが、イタリアだけでなくどこの国でもまだ同性愛者であることを親しい人にもカミングアウトできない人は多いのだろうと思います。
映画やドラマの中ではもう珍しくもないけれど、私も同性愛者だと知っている友人はひとりしかいません。(ちなみに彼はアメリカ人)

トンマーゾを訪ねて来る彼のボーイフレンドと友人たち(みんなゲイ)が陽気でとても愉快なんです。
彼らがビーチでダンスをするシーンは大笑いでした。

私は日本でも以前FOXで放送していた「Queer Eye」という番組が大好きでした。
これは、美容・料理・ファッション・インテリア・アートのスペシャリストである5人のゲイガイが、視聴者の中から選んだダサ男たちをかっこよく変身させるリアリティーショーです。
彼らは思いやりがあって楽しくていつもほんとうに陽気なんですよね。
「陽気な」という形容詞のひとつに英語で「gay」という単語があるのは、やっぱり彼らが陽気だからなんですかね?

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