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2011年10月

TOTO来日公演 (2011年9月27日 日本武道館)

2008年に活動を休止した彼らが、現在療養中(筋萎縮性側索硬化症)のベーシスト マイク・ポーカロの闘病支援のために、ヨーロッパと日本で限定ツアーを行いました。
これ、初めは5月の予定だったのですが、3月に起きた地震のために9月まで延期されていました。
延期が決まったのは4月だったので、なんだかもうすっかり忘れてしまって、この5か月、一緒に行った兄に何度も「そういえばTOTO来るのいつだっけ?」と聞いていました。

前回彼らの公演を聴きに行ったのは確か20年ほど前。そのときも兄と一緒でした。
翌年ぐらいに(うろ覚え)ドラムのジェフ・ポーカロが亡くなったというニュースを聞いたときに兄と、行っといてよかったねー、と話したのを覚えています。


今回の来日メンバー

スティーヴ・ルカサー(g, vo)
デヴィッド・ペイチ(key, vo)
スティーヴ・ポーカロ(key, vo)
ジョセフ・ウィリアムズ(vo)
サイモン・フィリップス(ds)
ネイザン・イースト(b)


今回S席9000円というとてもいいお値段だったので、来日を知ったときは行くつもりはなかったのですが、ボーカルがジョセフ・ウィリアムズと聞いて行くことにしました。
彼がボーカルを務めたアルバムは「FAHRENHEIT」と「The Seventh One」だけですが、私がいちばんよく聴いている彼らのアルバムはこの2枚なので、私にとっては最もなじみのあるボーカリストです。
ちなみに彼は映画音楽で有名なジョン・ウィリアムズの息子さん。
ほんとうにいい声ですよねー。

私はすべてのアルバムを聴き込んでいるわけではないので、何曲か知らない曲がありました。
曲名全部わからないなーと思っていたら、ウドー音楽事務所のページにちゃんと載っていました。
(でも、今リンク貼ろうと思ったら、もう見られなくなっていました・・・残念)


Child's Anthem
Till The End
Afraid of Love
Lovers in the Night
Somewhere in The Night
Pamela
Lea
Gift of Faith
Keyboard Extravaganza
Africa
Human Nature
Rosanna
Georgy Porgy
Stop Loving You
Home of the Brave
Hold the Line (encore)


始まる前に兄に「1曲目は何かなぁ?」と言ったら、「絶対Child's Anthemだと思うんだよね」。
さすが!
そしてアンコールの前に「何やるんだろうねぇ?」と言ったら、「Hold the Lineじゃないの?」
さすが!

彼らの大ヒット曲「Rosanna」はやっぱり盛り上がりました。
これがライブで聴くとまたいいんです!改めてよくできた曲だなぁ、と思いました。
オープニングからわくわくしますが、Aメロ2回目の7度上がるところとか!

武道館に向かうときから感じていたのですが、お客さんの年齢層が高い。(ま、当然ですね)
会社ではベテラン社員のみなさん、きっとこの日は何か月も前から会議とか入らないようにスケジュール調整したんだろうなー。
アリーナ席の方々はオープニングから立ち上がっていましたが、その他はほとんどみなさんおとなしく座って鑑賞。
立つと前見えないし、疲れちゃいますからね。
歳を取るっていうのも悪くない、と思いました。
帰りにグッズ売り場を通る30代男性「中学生のときはTシャツなんて買えなかったけど、今は買えるよなー」
手を繋いで帰るカップルは、もしかして初デートは20年前の来日公演だったかもしれないですね。
いいおとながこうしてなにも考えず楽しめる、みんなで大合唱できるってたまには必要な時間です。

そしてお客さんもですが、ステージの本人たちがものすごくノリノリで、なんか変なダンスをしたりして、とても微笑ましかったです。
もういよいよ日本で観られるのはこれが最後かもしれないので、今回もやっぱり行ってよかったなぁと思いました。

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映画鑑賞日記・その11

・Before the Devil Knows You're Dead
(「その土曜日、7時58分」 2007年 アメリカ)

フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークの兄弟がお金に困って強盗をする、というストーリー。

これがなんともまあ気が滅入る映画でした。
さらに、これを見たのがものすごく暑い夏休みの日だったので、クーラーのない我が家では頭はまったく働きませんでした。

そんなわけで、内容はほとんど覚えていないような状態です・・・。
ただ、そのやりきれないストーリーにさえない容貌のふたりが見事にマッチしていたことと、だるくて憂鬱な内容が私の感じている暑さにマッチしていたために、朦朧としつつも最後まで鑑賞できました。


・Hævnen
(「未来を生きる君たちへ」 2010年 デンマーク・スウェーデン)

デンマーク出身のスサンネ・ビア監督作品。
今年のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を受賞しています。

私が映画を観て共感できる最もわかりやすい要素は、登場人物が自分と似通っていることです。
主人公が自分と同じぐらいの年齢で独身女性であったり、性格や仕事の内容が似ていたり、生活の環境が似ていたりという要素がある場合、自然と自分に重ね合わせてしまいます。

この映画はそういった要素はまったくと言っていいほどありませんでしたが、キャラクターやストーリーに共感するというのではなく、それぞれのシチュエーションにおいて、どのように行動するか?どのように感じるか?という点で、非常に共感できる内容であり、自分自身の性格や人間関係について考えさせられる映画でした。
困難な状況・過酷な状況においても常に穏やかでいられるか?ある職業・ある立場において、どこまでポリシーを保てるか?など、自分だったら・・・と思いながら鑑賞しました。

また、友人関係・親子関係・夫婦関係の脆さ、よい関係を保っていくことの難しさををひしひしと感じました。
そしてなにか好ましくないことが起こったときでも、暴力で解決したりただ怒りをぶつけるのではなく、きちんと話し合う・自分の意見や思いを伝えることがいかに大切かを改めて感じました。

お互いをよく理解していて信頼している親密な関係であれば、そんなに大げさに「話し合う」というのではなくちょっとおしゃべりする中でお互いがどんな状態にあるかわかったりするものですが、実際はその「ちょっと話す」ということがなかなかできなかったりするのもまた事実です。
誰かとよりよい関係を築いていきたいのであれば、とにかく自分の思いを素直に話す、そして思いやりを持って相手を受け入れる、という、言葉で書くとなんとも簡単そうなことを、勇気を持って実行していかなければならないと強く思いました。

主要キャラクターである医師のアントンが働く難民キャンプでの過酷な状況と、アントンの息子がいじめを受けて苦しんでいる状況。
この映画は「それぞれの悩み」について描いている映画でした。

例えば、経済的に社会的に、また容姿や生活環境に恵まれている人がちょっとしたことで悩んでいる場合、生きていくのも難しい人と比べてしまうと、その悩みはたいしたことではないように見えます。
しかし私は常々、悩みというのは人それぞれで、どちらの方がよりつらいか、というものではないと思っています。
どんな小さな悩みであれ当人にとってはこの上なく苦しいものであり、だからこそ、それを他人が理解し手助けするのは難しいことなのです。

一方で私自身は、やはり命に関わるような過酷な状況を目のあたりにすると(たとえそれが映画の中の出来事であっても)、今私が悩んでいることはくだらないと思ってしまうし、少なくとも仕事があり住む家があり、家族関係も良好で楽しい時を共に過ごせる友人達がいる、ということに感謝して、不平・不満を言ったらいけないなぁと思うのでした。
背が小さくてやだなーなんて言ってたら罰があたりますよ。


・The Ghost Writer
(「ゴーストライター」 2010年 イギリス・フランス・ドイツ)

ロマン・ポランスキー監督のミステリー。
(なんか彼の名前ってゴシップ・ニュースでしか聞かない気がする)

ピアース・ブロスナンがイギリスの前首相、ユアン・マクレガーが彼のゴーストライターを演じています。
ゴーストライターといえば、ぱっと思いつくのはやはり有名人の伝記です。
私はあまりそういった伝記を読んだことがなく、ゴーストライターについても深く考えたことはありませんが、彼らはゴーストライターとして成功していても、やっぱり小説家になりたかったりするんですかねぇ?
ゴーストライターだと自分の名前も出ないしね・・・。

この映画はキャスティングがとてもよかったですね。
ピアース・ブロスナンは言うまでもなく(彼はジェームズ・ボンドじゃなくても、相変わらずスーツがばっちり決まって素敵でした)彼の秘書役のキム・キャトラルも「Sex And The City」のサマンサとは違う魅力があったし、ユアン・マクレガーの寂しげな感じも役柄にぴったりでした。
彼は「彼が二度愛したS」でも、こういう巻き込まれ型のちょっと頼りない感じの役でしたよね。
この映画で登場人物のひとりが彼に向って「スターウォーズ計画」について話すシーンは、「え?笑うとこ?」と思ってしまいました。

ストーリーはそんなに驚くべき内容ではありませんでしたが、イギリスの孤島でゴーストライター(名無し)が感じている不安な気持ちが、降り続ける雨といかにもイギリスのミステリーっぽい音楽を通して私たちにもひしひしと伝わってきて、サスペンスフルな気分になれる映画でした。

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