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孤独な夜のココア (by 田辺聖子)

Photo© 2010 新潮社

12篇の恋愛短編集。
甘いお話・切ないお話・悲しいお話、内容はいろいろですが、すべてのストーリーで涙が出てきた短編集は初めてです。

ここ数年、彼女の小説を好んで読んでいますが、まったく古さを感じさせないところが素晴らしい。
これ新刊だよ、と言われたらすんなり信じてしまいます。
私が同じことを感じるのがスティーヴィー・ワンダー。
彼の曲はどれを聞いても、新曲でもおかしくないなぁと思います。

この短編集もリリースされたのは1978年。
恋愛観というのは時代ではなく(もちろんその影響もあるとは思いますが)、個人の考え方によるものだということがよくわかります。
彼女の小説に出てくる女性はみんな、しっかりしていてさっぱりしていてものわかりがいい。
そしてなによりかわいらしい。

私が読んだ文庫版は2010年の改版で、作家の綿矢りささんが解説を書いています。
彼女の作品はまだ読んだことがないのですが、とてもいい解説で(この解説でもまた泣いた)、彼女の小説もそのうち読んでみようと思いました。

私は何に関しても、出逢いというのはタイミングが重要だと思っています。
好きになった本があるといつも、今読んでよかった、と思います。
この本も読んだタイミングがよかったのかな。

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