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2011年6月

Night and Day ( by Chicago )

1932年にコール・ポーターが作詞・作曲したスタンダード・ナンバー。
たくさんのミュージシャンが演奏していて、中でもフレッド・アステアのものが有名かと思います。
そして、アメリカのロックバンド 「Chicago」も、1995年に発表したアルバム「Night & Day」でこの曲を演奏しています。

このアルバムはビッグ・バンドのカヴァー集。
バンドの名前でもある「Chicago」や「In The Mood」「Take The "A" Train」など、お馴染みの曲がたくさん収録されています。

その中でも私がいちばん好きなのが、やはりこのタイトル曲。

歌詞に合わせて、オープニングはジャングルっぽい雰囲気。
この熱帯雨林のイメージと今頃の梅雨の湿った感じがとてもしっくりくるため、まさにこの時期によく聴く1曲です。

そんなオープニングに続く絶妙な間の後、安定感のある演奏と共に切ない歌詞が流れてきます。

「昼も夜もあなたのことを想ってばかり」

要するに、もうあなたのことが大好きで頭から離れないわけです。
どこにいても何をしていても、寝ても覚めてもあなたのことばかり考えてしまう。
恋をするってこういうことですよね。

楽しくて幸せなんだけど、このような状況に陥ってしまうと、同時にとても苦しくもあります。
なので最後はこんなフレーズ。

「この苦しみは決して終わらない、生涯あなたを愛し続けていいと言ってくれるまで」

果たしてほんとうに苦しみが終わるときが来るのでしょうか?
苦しんでいるうちが幸せなのかもしれない、という気もしますが…。

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FIELD OF DREAMS

Fod © 1989 Universal Pictures.


1989年当時大人気だったケヴィン・コスナー主演の野球映画。

この映画、もう何回観たことでしょう。
中学生の頃にレンタルショップでビデオを借りてきてダビングしたものを、今でも大切に取ってあります。
アメリカに留学していたときに学校の図書館で借りてきて、仲良しの先生に毎日読んでもらっていた日記にこの映画の感想を書いたこともありました。
昨年からのTOHOシネマズ「午前十時の映画祭」でも上映していたので、今年1月にようやく映画館で観ることもできました。
ちょっとファンタジーっぽい内容で、私にしてはこういうの好きって珍しい。

アメリカ映画には野球を題材にしたものがたくさんあり、私もいくつか観ています。
この映画の他にもケヴィン・コスナーが出演している「さよならゲーム」「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」、伝記映画としては「夢を生きた男 / ザ・ベーブ」「タイ・カッブ」。
1940年代に実際に存在したアメリカの女性リーグを描いた「プリティ・リーグ」もいい映画だったなー。

そして、キアヌ・リーブスがリトルリーグのコーチを演じる「陽だまりのグラウンド」も大好き。

彼が演じるコナーはスポーツ賭博で借金がたまり、それを返すためにリトルリーグのコーチを引き受けます。
最初はいやいやだった彼ですが、あまり恵まれない環境にいる子供たちが活き活きと野球をやっている姿を見ているうちに、子供たちと仲良くなり彼自身も変わっていきます。
この映画はキアヌが子供たちに対してあまり愛情表現をしないところがいいんです。
ハグするときも控え目、子供たちが喜ぶ姿を嬉しそうに眺めるのも控え目。
彼と惹かれあう女性の役でダイアン・レインが出てきますが、彼女との関係も控え目で好感が持てます。
彼女は私の数少ないお気に入りの女優さん。
中学生の頃に毎月買っていた映画雑誌「SCREEN」の表紙によく登場していました。
今でもほんとうにきれいですよねぇ。
コナーが子供たちを野球場に連れていくシーンがまたいいんだなー。
それは彼らにとって初めての野球場体験で、サミー・ソーサ(本人役で登場)が彼らに手を振ってくれたときの子供たちの笑顔と、それを眺めるコナーのこれまた控え目な笑顔を見るたびに、私も笑顔になってしまいます。

この「フィールド・オブ・ドリームス」では、主人公レイのお父さんの他にもうひとり、シューレス・ジョー・ジャクソンが重要な存在として描かれています。(なにしろ原作はウィリアム・パトリック・キンセラの「シューレス・ジョー」という小説)
シューレス・ジョー・ジャクソンは1910年代に活躍したメジャー・リーガー。
彼がシカゴ・ホワイトソックスに所属していた1919年のワールドシリーズで、八百長に関わったとしてメジャー・リーグから永久追放された「ブラックソックス事件」はあまりにも有名です。

この事件については「エイトメン・アウト」という映画があり、私この映画も好きなんです。

裁判所から出てきたジョーにファンの少年が叫んだとされている「Say it ain't so, Joe!」(「嘘だと言ってよ、ジョー!」)というセリフ、「エイトメン・アウト」でのこのシーンはハイライトのひとつです。
(実際はこんなこと言っていないらしいのですが、まあ、そんなことはどうでもいいじゃないですか)

そもそもこの事件は、当時のホワイトソックスのオーナーが大変なけちだったことが原因だそうです。
球団がクリーニング代も出してくれなかったため、トレードマークの白いソックスが黒ずんでいたことも、この事件が「ブラックソックス」と呼ばれるようになった理由。(洒落てるなーなんて言ったらかわいそうなんですけどね)

初めてこの映画を観たのも中学生の頃だったので、恐らく「フィールド・オブ・ドリームス」を観て興味が湧いたのだと思います。
先日このビデオを入手してもう一度観てみました。
近頃なにかと話題のチャーリー・シーンや、ジョン・キューザック、B.D.スウィニー(彼は「陽だまりのグラウンド」にも出演していました。このジョー・ジャクソン役とは違っていやな、言ってみればキアヌのかたき役で)デヴィッド・ストラザーンなどが出演しています。

そんな背景を知りつつ、この「フィールド・オブ・ドリームス」を観ると、より楽しめると思います。
まあ、映画ってなんでもそうなんですけどね。

ケヴィン・コスナーをはじめ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、バート・ランカスター(ちょい役だけど、とても優しい顔をした素敵なおじいさんになっていました)、まだそんなに有名ではなかった(そしてまだ悪者役じゃなかった)レイ・リオッタ、フランク・ホエーリー、ドワイヤー・ブラウンなど、キャスティングもよかったですね。

私がこの映画を観るたびに思うことは、自分のだんなさんがこんな一見ばかげた夢を追いかけようとしているときに、私だったらレイの奥さんのように快くサポートしてあげることができるだろうか?ということです。
(まあ、そんなこと考えてないでまず結婚しろって話です)

この映画はとにかく、タイトル通り「夢の球場」で野球をしている選手たちを眺めるレイの幸せそうな様子が印象的です。
内容は違えど好きなことをしているときというのは、誰でもあんな風にキラキラしていますよね。
好きなことがあるっていいものです。

終盤でレイの娘カリンがむじゃきに提案したことが、ほのぼのとしたエンディングのシーンに繋がっています。
この映画に出てくる家族のように、あんな素敵な球場で(願わくば夏の夜に)何もかも忘れてただ目の前の野球のゲームを楽しむ、なんてことができたら、それはとても幸せな時間になるでしょうね。

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