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映画鑑賞日記・その9

・The Hoax
(「ザ・ホークス~ハワード・ヒューズを売った男」 2006年 アメリカ)
 
ハワード・ヒューズの偽伝記を執筆した実在の作家、クリフォード・アーヴィングのお話。
演じるのはリチャード・ギア。

ハワード・ヒューズに関してはディカプリオが彼を演じた「アビエイター」を観たことがある程度で、飛行機・映画・大富豪・変人というキーワードぐらいしか思いつかないなぁ…。
彼のことや彼とニクソンとの関係をもっと詳しく知っていれば、この映画ももっとおもしろかったかもしれません。
このクリフォード・アーヴングという作家は、実際にこの偽伝記出版によって服役していたそうです。
彼もかなりクレイジーなんですよねー。ほんとにこんな人がいてこんなことをしていたなんてびっくりしちゃいました。

誰もが名前を知っているような有名な俳優さんの中には、どんな役を演じていても常にその人自身の存在感が勝ってしまう人がいますが、リチャード・ギアはこの映画でもちゃんとクリフォード・アーヴィングでした。
彼にしては珍しい感じの役柄でしたが、とてもよかったです。
さすがギア様と呼ばれるだけのことはありますね!


・Letters to Juliet
(「ジュリエットからの手紙」 2010年 アメリカ)
 
アマンダ・セイフライド主演。ガエル・ガルシア・ベルナルとヴァネッサ・レッドグレイヴも出演。
 
イタリアのヴェローナという街に「ジュリエット・ハウス」というものがあり、世界中から女性たちがここを訪れ、ジュリエットに手紙を書いています。
「ジュリエットの秘書」と呼ばれる女性たちが、なんと、そのすべての手紙に返事を書いているそうです!
(どこの国の言葉でも大丈夫っていうのもすごいなぁ)
 
この映画はニューヨーカーのサラ(アマンダ・セイフライド)が婚約者のヴィクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)とヴェローナにプレ・ハネムーンに行き、ジュリエットハウスで50年前にクレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)が書いた手紙を見つける、というお話です。
 
まあ、ストーリー自体は特にどうということもないのですが、アマンダ・セイフライドとヴァネッサ・レッドグレイヴがとても魅力的で、トスカーナ地方の風景も美しく、さらにシェフであるヴィクターが食材を探すシーンでは、ワインやチーズがなんとも美味しそうでした。
 
これ、原題は「ジュリエットへの手紙」なのに、邦題が「ジュリエットからの手紙」になっているところが興味深い。
観る人によって、どっちの意味がしっくりくるかは違うでしょうね。
 
アマンダ・セイフライドは私にとってはドラマ「ヴェロニカ・マーズ」のリリー・ケインを演じていた女優さん。
私がここ20年で最も素晴らしかったと思っている2年前のアカデミー賞授賞式で、彼女がビヨンセと共にダンスを披露していたことはよく覚えています。
彼女は今年公開作がいくつかありますね。
近々公開の「クロエ」ではセクシーな娼婦役ということで、これも楽しみです。
 
この映画を観て、何人の女性がジュリエット・レターを書くのでしょうか?
私も書いてみようかなー。


・CHLOE
(「クロエ」 2009年 カナダ・フランス・アメリカ)

ジュリアン・ムーアとリーアム・ニーソン演じるキャサリンとデビッドの夫婦に、アマンダ・セイフライド演じる娼婦クロエが関わっていく官能サスペンス。

ストーリー自体もちょっと怖い展開でしたが、キャサリンがちょっとした疑いからいとも簡単に夫を信用できなくなっていく様子や、かつて存在した相手への熱い想いが冷めていってしまったことに気づくシーンなど、いろんな意味で怖い映画でした。

アマンダ・セイフライドはヌードシーンが何回かありました。(ジュリアン・ムーアも!ふたりともきれいねぇ!)
彼女程よくお肉がついていてセクシーですよね。
「男性はちょっとお肉がついている方が好き」という話をよく聞きますが、私も彼女ぐらいな感じが好み(?)です。
この映画の中で彼女が着ていたお洋服は、私が「自分では着ないけどかわいいと思う・できることなら着てみたい」類いのお洋服で(ファッションに詳しくないのでうまく表現できないのですが、「L'EST ROSE」みたいなの。私も「L'EST ROSE」のお洋服持ってるけどちょっと自分にはかわいすぎる感じがしてしまいます。ワンピースとかは無理だなー)
花柄やレースを使ったボリュームのあるガーリーなデザインが、彼女の艶のあるブロンドの髪の毛にとてもよくマッチしていました。
 
クロエのセリフで興味深かったのは、冒頭で「私の仕事では行為と同じぐらい言葉が重要」というもの。
どのような言葉を使うか、どうやって男性の気を惹くか。
私たちはみんな男性でも女性でも、性的な場面に限らず、自然にあるいは意識してこのようなテクニックを会得しています。
娼婦という職業であればなおさら学ぶ機会も多いでしょうし、そのテクニックを実行する機会も多いでしょう。
私はどんな職業であれ、プロフェッショナルであること(ただ単にお金をもらっているという意味ではなく)は仕事をする上で最も大切なことだと思っているので、彼女が娼婦という仕事をどのように行っているか、どんなコツがあるのかをキャサリンに話すシーンはとても印象に残っています。
 
成功した産婦人科医であるキャサリンは、ハンサムで優しい夫デビッドと大恋愛をして結婚したけれど、歳を取るにつれて肉体的にも精神的にも触れあいが減ってきていることをさみしく感じています。そして若い女性と仲良くしている夫を見ると焦ってしまうのです。
これは女性であれば誰もが理解できる感情だと思います。
特にこのクロエのようなセクシーな若い女性を目の前にすると、夫であるデビッドが魅力的だからこそよけいに不安になってしまうんですね。
また、キャサリンはひとり息子のマイケルが大人になっていくことにも不安を感じています。

歳を取って顔や体が若い頃と同じではいられないことも、人生において様々な変化が訪れることも避けようがありません。
そんな不安を感じたとき、いかに自分に自信を持っていられるか、どうすれば大切な人たちにとって自分もまた同じように大切な存在なんだと心から思うことができるか…。
自分自身に満足をして幸せだと感じられるために常に自分をブラッシュアップさせることの必要性、そして大切な人たちと信頼関係を保っていくための努力を怠ってはいけないということを改めて感じました。
そんなことを考えながら迎えたラスト、キャサリンのショットからは彼女の様々な思いが伝わってきて、じわっと涙が出てくるエンディングでした。

ガラス張りのインテリアや鏡を多用した視覚的な効果もありましたが、私はこういう映像を見ると、比喩的にではなく実際に寒さを感じます。
今年は商業施設なども節電のため冷房を控えてくれることを期待しているのですが、先日とても暑い日に映画館に行ったときには例年通り冷房が効きすぎて寒いくらいでした。
そんなわけで、この映画を観に行った日にはちゃんと上着を持っていたのと、雨が降って涼しい日でそれほど冷房が効いていなかったため、寒さを感じずに快適に映画を観ることができました。
せめて今年だけでも夏に映画館が寒くないといいのになー。

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