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2011年3月

ふたりはともだち (by アーノルド・ローベル)

Photo © 1972 文化出版局


がまくんとかえるくんの物語。
「ふたりはともだち」に加え、「ふたりはいっしょ」「ふたりはいつも」「ふたりはきょうも」の4冊の絵本です。

この本を初めて読んだのは確か小学校3年生のとき。
学校の図書館で、子供向けにしては本物っぽいかえるの挿絵がちょっと怖っ!と思って借りました。
クリスマスのお話が入っていたのを覚えているので、「ふたりはいつも」だったようです。
こどもながらに「素敵なお話だな」と思いました。
その後ずっと気にはなっていたのですが、とうとう12年前のある日、この絵本を全部揃えようと思い立ちました。

ところで、私には九州に住んでいる友人がいます。
英語で作文を書くときには「my best friend」と表記する類いの友人です。
彼女に初めて会ったのが12年前。
私はその日、彼女に会う前に本屋さんでこの絵本を買いました。
そして初対面にも関わらず、彼女にこの絵本が大好きだという話をしたところ、なんと彼女もこのシリーズが大好きだったのです。
そして、中でもこの「ふたりはともだち」に入っている、「おてがみ」というお話がいちばん好きだというのも同じでびっくり。
まさに運命の出逢いです!

アメリカに行ったときには、原文の絵本も4冊とも購入。
もちろん彼女へのおみやげもこの絵本。

私たちが大好きな「おてがみ」のストーリーはこのようなものです。

今までいちどもおてがみをもらったことがなく、毎日ゆうびん受けがからっぽなことを悲しく思っているがまくんに、かえるくんがおてがみを書きます。
そしてがまくんのおうちに行って、ぼくがおてがみを書いたからもうすぐ届くよと言って、一緒にそれを待つのです。(なんて書いたのか、もう教えちゃってるんですけどね)

がまくんとかえるくんが、ふたりでおてがみが届くのを幸せな気持ちで待っているシーンは、読んでいる方も幸せな気持ちになります。

手紙に限らず、何かを待っている間(旅行の計画をしているときとか、恋のはじまりとか)というのは、そのもの自体に劣らず楽しい時間なんですよね。

そして、このおてがみを配達してくれるのが、よりによってかたつむりってところがまた微笑ましい。

4冊に合わせて20コのお話が入っていて、もうほんとうにどれも愛おしいお話ばかりですが、この「おてがみ」の他にもうひとつ似たような優しさにあふれているのが、「ふたりはいつも」に入っている「おちば」です。

秋のある日、がまくんとかえるくんはお庭に落ち葉がいっぱいなのを見て、お互いを驚かせようと、がまくんはかえるくんの、かえるくんはがまくんのお庭の落ち葉かきをします。
しかし、それぞれが帰る途中にまた風が吹いて、元通り落ち葉が散らかってしまいます。
おうちに戻ったがまくんとかえるくんは、自分のお庭が散らかっていることは気にもせず、お互いがびっくりしている様子を想像して、幸せな気持ちで眠りにつくのです。

だれかを大切に想うってこういうことだよなー、と思います。

数年前に彼女が結婚をしたときは、いわゆるブライドメイドのような指輪を渡す役を頼まれてとてもうれしかった!
そのときに私が彼女に書いた手紙は、当日彼女がくれた手紙とほとんど同じ内容で、あとからふたりして笑っちゃいました。

先日の地震のときも、すぐにメールをくれた彼女。
私は7時間かかってオフィスから家まで徒歩で帰ってきたので、メールをチェックする余裕もなく、気がついたのは家に着いてからでした。
しかもそのときはとても疲れていたのでそっけない返事しか書けず、その後心配してくれている彼女にちゃんと状況報告をしたのは1週間以上経ってからでした。心配かけてごめんよ。

彼女は私が深刻な相談事を聞くのが好きじゃないことをよく知っているので、彼女に何かあったときでも、私に電話してくるってことはもうだいたい落ち着いているんだろうと思っています。
だからこそ、冗談みたいなことしか言わないのですよ!(いつもそんなでごめんなさい…)
そんなときお互い必要なのは、アドバイス自体じゃないのよね。

私がこれから彼女にしてあげないといけないことがふたつあります。

ひとつめは、彼女に赤ちゃんが産まれたときにファーストシューズを贈ってあげること。
(アメリカでは、ファーストシューズは大切な人から贈ってもらい、一生大切に飾っておくものなのです)

もうひとつは、私の結婚式に彼女を招待してあげること。

ひとつめは私の方はいつでも大丈夫。
ふたつめは・・・気長に待っていてください。

今日は彼女のお誕生日なので、このテキストは彼女を想いながら書きました。

お誕生日おめでとう!

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忘れないようにメモ・その3

<公開映画チェック>


・2011年4月2日(土)~ ヒューマントラストシネマ有楽町
「SOMEWHERE」

ソフィア・コッポラ監督の新作。
スティーヴン・ドーフが女の子のお父さん役ですって。
予告編を観て期待が高まっています!


・2011年4月16日(土)~ ヒューマントラストシネマ渋谷
「キラー・インサイド・ミー」

マイケル・ウィンターボトム監督、ケイシー・アフレック主演、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ共演。
誰の中にもいるのかな?と思わせるタイトルが怖くていいですねー。


・2011年4月22日(金)~ 丸の内TOEI
「抱きたいカンケイ」

ナタリー・ポートマン、アシュトン・カッチャー主演。なんか意外な組み合わせ。
そして、アイヴァン・ライトマンが監督でケヴィン・クラインも出ているようですね!
相変わらず邦題にびっくりしたけどまあいいか。


・2011年4月23日(土)~ シャンテ
「ブルーバレンタイン」

ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ主演。
「新たなラブストーリーの傑作」だそうです。


・2011年4月29日(金)~ シャンテ
「キッズ・オールライト」

アネット・ベニングとジュリアン・ムーアが主演。
レズビアン・カップルって珍しい設定(私が観たことないだけか?)なので、どんなドラマなのか楽しみです。


そして、4月23日から29日まで早稲田松竹で「キック・アス」が再上映されます。
しかも「ゾンビランド」との2本立て!行けるといいなー。


先週の地震の影響により、首都圏でも計画停電が行われているため、映画館も休業や営業時間を短くしたりといった対応をしています。
日本中のみなさんが一日も早く、また元のように楽しく映画を観られることを、心よりお祈り申し上げます。

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映画鑑賞日記・その5

「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞にノミネートされていたジェシー・アイゼンバーグ。
彼の出演作はオスカーを獲ったら借りづらくなるかも!今のうちに!と思って、2月はひとりジェシー・アイゼンバーグ・フェスタを開催しました。


・LIGHTNING : FIRE FROM THE SKY
(「ライトニング」 2001年 アメリカ)

ジェシーが気象マニアの少年を演じたテレビドラマ。
「ソーシャル・ネットワーク」のマークほどではないけれど、同じように早口でたくさんのセリフをしゃべっていました。

この少年エリックは、兄を事故で亡くして以来父親とちゃんと話すことができずにいます。
そのお兄さんは、フットボールの花形選手で成績優秀、みんなの人気者。
兄は父のお気に入りだったので、自分が死んじゃえばよかったと思っています。
まさに、「スタンド・バイ・ミー」の主人公と同じですね。
「エデンの東」もしかり、やはりアメリカ映画にはカインコンプレックスを描いたものが多い気がします。

私は、仕事に限らずあらゆる場面で、知識というのはその人にとって最も強みとなるものだと思っています。(もちろん技術と経験も大事ですけどね)
この映画のエリックも、大人たちになかなか認めてもらえないながらも自分の知識を信じて、最終的には街の人を救う大活躍をします。負けるな世のギーク達!

私も「あの映画で主人公の友達の人なんていう俳優だっけ?」とかいう質問にすぐ答えられちゃったりするときにはいつも、この知識をどうにか世界平和のために役立てることはできないだろうか?と思います。(まあ、それはたぶん無理ですが…)


・The Squid and the Whale
(「イカとクジラ」 2005年 アメリカ)

ジェフ・ダニエルズとローラ・リニー主演の家族もの。
この映画、以前から気になりつつずっと予約リストの下の方に置いてあったので、これを機にようやく観ることにしました。

後から調べてみたら、ジェシー演じるウォルトの弟・フランク役のオーウェン・クラインは、ケヴィン・クラインとフィービー・ケイツの息子さんなんですって。
観ているときに、この子役の両親はどう思っているんだろう?と気になったシーンがいくつかあったので、それを知ってなんだか安心しちゃいました。

私は同性のきょうだいがいないので、ふた通りの父と息子・母と息子の関係ってとても不思議です。
同性のきょうだいがいる友人にどんな感じか聞くこともあります。
この映画では、「ライトニング」で触れたカインコンプレックス的な要素はありませんでしたが、それぞれの関係が丁寧に描かれていて興味深かったです。特に兄弟それぞれがお父さんと車に乗って駐車場を探すシーンがよかったですね。

最後まで特に大きな事件などなく淡々と進んでいく映画です。そういう映画きらいじゃない。っていうかけっこう好き。


・The Hunting Party
(「ハンティング・パーティー」 2007年 アメリカ)

リチャード・ギア、テレンス・ハワードとの共演作。
これ1年ぐらい前にCATVの放送を録画していたのに観ていませんでした。(我ながらひどい!)

もっとコミカルな映画かと思いきや、なかなかシリアスなストーリーで見応えがありました。
しかーし、ジェシー演じるベンジャミン(そういえば、彼もハーバード卒でしたね)のセリフは、リチャード・ギアさえ驚いた例のかっこいいはったりのシーン以外はすべて笑っちゃいました!もちろん彼自身は至ってまじめなんですけど。

この映画に限らず、彼はまじめなセリフを言っていてもなぜか笑ってしまう俳優さんです。


・Adventureland
(「アドベンチャーランドへようこそ」 2009年 アメリカ)

ジェシー演じるジェイムズという青年の、恋と友情を描いた物語。
「アドベンチャーランド」は彼がアルバイトをしている遊園地の名前です。

私はヒロインのエム役、クリスティン・スチュアートの大ヒット映画を見ていないので、(名前だけはゴシップ・ニュースでしょっちゅう目にしていますが…)ちゃんと顔を見たのも初めてでした。今すごい人気なんでしょ?

恋愛青春映画というのはだいたい展開が同じなので、私にとってはもう観ないでもいいぐらいのジャンルなのです。でも観るんです。
ただ、その80年代から変わっていないと思っていた恋愛映画も、2000年代に入って確実に進化(?)しているんですよ!
まあ、最終的にハッピーエンドで終わるっていうのはどの時代も変わらない=どの時代にも必要なことなんですけどね。
キャラクター設定やストーリー、登場人物のセリフ・行動が80年代と00年代では明らかに違う。
ここ数年この事実に気づいたので、最近の恋愛映画の展開にも密かに注目していたのです。
この映画も舞台は1987年ですが、2009年に製作されているだけあってやはり2000年代風でしたね。
この辺の詳しい比較・考察はまたいずれ。

この映画で、バックに製鉄所が出てくるシーンがありました。
監督さんがかっこいー、と思って場所を選んだみたいです。私は「天空の城ラピュタ」を思い出しました。
監督さんとジェシーのコメンタリではそういった他愛もないことをいろいろ話していて、これもなかなか楽しめました。


・Zombieland
(「ゾンビランド」 2009年 アメリカ)

世界がゾンビだらけになってしまった中、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)、ウィチタ(エマ・ストーン)の4人(ゾンビではない)が旅をするお話です。

クレイジーなタラハシーと冷静なコロンバスのコンビが絶妙でした。
姉妹のお姉さん役のエマ・ストーンは「スパイダーマン」の新作でヒロインを演じるそう。今年のGG賞で見かけた女優さんだ。
妹役のアビゲイル・ブレスリンは「幸せのレシピ」もかわいかったですね。

私はこの映画の元になっているドイツ映画「マーサの幸せレシピ」が大好き。
劇中で流れるキース・ジャレットの「Country」がとてもきれいで素敵な曲なんですよ!
この映画を観てすぐに、これが収録されている「My Song」というアルバムを購入しちゃいました。

「ソーシャル・ネットワーク」を観た後だっただけに、ジェシー演じるコロンバスが「ゾンビランドのいいところはFacebookの更新をしないでいいところ」と言うセリフと、あんなにマークがスポンサーにするのを嫌がっていたマウンテンデューがコロンバスの大好物、というところがアイロニックでおかしかったです。
まあ、これは単なる偶然でしょうけど、それだけこのふたつのものがアメリカでポピュラーだということですね。

この映画の中で、特に気に入った印象的なシーンがふたつありました。

ひとつめはインディアンのお店で4人がはしゃぐシーン。
スローモーションの映像とは対照的な「フィガロの結婚」をバックに、鮮やかな色彩の商品と4人の楽しそうな様子が、とてもきれいに表現されているなぁ、と思いました。このシーンを境に4人の雰囲気もいい感じになりましたね。

ふたつめは、姉妹が遊園地に着いて園内の電源を入れるシーン。
ライトがついて音楽が流れて乗り物が動きだすのを眺めるリトルロックの笑顔がとてもかわいかったです。

ビル・マーレー邸でのシークエンスは笑いあり・涙ありで、細かいエピソードひとつひとつが楽しめると同時に物語の重要なポイントにもなっていました。
車の中で始まってビル・マーレー邸で終わる、タラハシーのパピーのくだりも泣かせるなー。
ちなみにこのビル・マーレー邸に着く前に「ここの郵便番号は90210」というセリフがありましたが、これはあの「ビバリーヒルズ高校白書」の原題にも使われている郵便番号です。

実はこの映画、昨年夏の公開時には予告を見ておもしろそうと思っていながら、結局「ゾンビ」に怖じ気づいてしまったのです。
大ヒットして好評価だった映画なので、DVD発売されたばっかりのこの時期は無理かなぁと思ったらすんなり借りられました。よかったー。

続編が作られるとか3Dになるとかいう話があるのも、あくまで噂の域を出ないようです。(リトルロックを演じたアビゲイルがもはやリトルじゃない!など、いろいろ問題があるようで…)
飛び出すジェシーに期待!


・The Social Network
(「ソーシャル・ネットワーク」 2010年 アメリカ)

もう3回目な上にスクリプトも全部読んでいたので、セリフ以外のことに集中できました。
でもやっぱり、字幕が出てくると目が行ってしまうものです。
(そういえば、何度も観ている映画をDVDで観るときは必ず日本語字幕を消してるなぁ)

この映画の公式サイトのトレイラーは、インタビューやいろいろな情報が詰まっていて素晴らしいですね。
映画の公式サイトってあんまりちゃんと観ないので、最近はこんなになってるのかー、と驚きました。
この映画の感想はそのうちじっくり書きます。


あと、もうひとつ彼が出演していた「卒業の朝」。

私はこの原作が入っているイーサン・ケイニンの短編集「宮殿泥棒」が大好きで、その映画化ということで数年前に観ていたことを思い出しました。

キャストで印象に残っているのは、物語の中心となるハンダート先生を演じたケヴィン・クラインがとてもよかった(彼いつもいいですよね)こと、問題の生徒ベルを演じたエミール・ハーシュがこの役のおかげで私の中でこういうイメージになってしまったこと、あとはパトリック・デンプシー(ただ単に私が彼を好きということも手伝って)が演じたマスーディが、彼にぴったりのキャラクターで相変わらず素敵だった、ということぐらい。
ジェシーはそのマスーディの少年時代を演じていたんですね。

この短編集を訳しているのは柴田元幸さん。
去年柴田さんのトークイベントで本にサインをしていただいているときに「イーサン・ケイニンの短編集好きなんですよー」とお話したところ、「彼の短編素晴らしいですよね。でも、しばらくは出なそうですよ…」とおっしゃっていました。
柴田さんにこんなお話していただけるなんて!と感激したと同時に、新作出ないんだーとがっかりしちゃいました。なにしろ、どこよりも正確な情報ですからねぇ。

ジェシーとはまったく関係のない話でした…。
これもなかなかいい映画だったので、そのうちまた観てみよう。


彼は、映画の中ではくるくるのカーリーヘアーでパーカーを着ている役ばかりですが、TVや授賞式のときなどはちょっとくしゃっとした髪型にスーツを着ていることが多くて、印象がずいぶん違いますね。
インタビューやTV出演の動画では、まじめな顔をしてふざけたことばかり言うので(しかも顔に似合わずダークなジョークが多い)かなり集中して何度も聞かないと理解できません…。
Conan O'Brien のトーク番組で「Sexiest Geeks Alive」(Entertainment Weeklyの表紙)になった話をしているのもおもしろかったです。

彼は今でも舞台の脚本を書いたりしているそうですが、いつか映画の脚本を書いて監督をやるようになるんじゃないかなーと思っています。

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映画鑑賞日記・その4

・The Town
(「ザ・タウン」 2010年 アメリカ)

ベン・アフレック脚本・監督・主演。
ベン・アフレックは、ちょっとだらしなかったり悪いことをしていても女性や友達・家族にはとても優しく悪い人間ではない、というキャラクターをよく演じているような気がします。
この映画でも似たような役(別に悪い意味ではない)でした。
 
キャストの中では、FBIの捜査官を演じていたジョン・ハムと、ベンのお父さん役のクリス・クーパーがとてもよかったです。
ジョン・ハムはようやく日本でも放送が始まった「マッド・メン」に出ている俳優さん。
この映画では主人公のかたき役なので、観客から嫌われそうだと語っていましたが、私はまったくいやな印象は受けませんでした。
そして、クリス・クーパーは他の映画でもとてもいい役を演じている俳優さんで、(「シー・ビスケット」と「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」が特に好きだなー)この映画でもちょい役ながら存在感がありましたね。
 
今さらですが、私はこういう銃撃シーンがちょっと苦手(「RED」みたいのは苦手じゃないんだけど)なのです。殴り合うシーンもね。
「24」も実は目をそらしているシーンが多い。(半分ぐらいしか観てなかったりして!)
そんなわけで、ストーリーも軽々しい感じではないし、観終わった後は(これもまた悪い意味ではなく)ちょっぴり暗い気持ちになる映画でした。

そして、これは映画とは関係がないのですが、この映画を車椅子席で観ていた男性の方がいらっしゃいました。
私は車椅子の母をよく映画に連れて行くので、車椅子席の場所は気になるのです。
ちょうど横を通りかかったら、動きづらい中(映画館はカーペットが敷いてあるのでタイヤが動きにくい)落とした手袋を拾おうとしていたので、お手伝いしましょうか?出口まで押しましょうか?とお声をかけてみると、お願いしますと言われました。
劇場の方に頼んであったようですが、私が席を立ったのは完全に明るくなってちょっとしてからだったので、もうさっさと帰りたかったのでしょう。

私も駅や施設で、係の方が対応しますと言う割にはあまりにも慣れていなくていらいらすることが多々あります。
優先と書いてあっても、お店などのエレベーターが満員で乗れないこともしょっちゅう。黙っているといつまでも移動できないため、私は「どなたか降りてください」と言いますが、進んで降りてくれる人はあまりいないものです。
言う方としても気分のいいことではないため、初めから店員さんなどにお願いすると従業員用のエレベーターを使わせてくれることもあります。
(あと、なぜか車椅子を押して電車に乗り込むとさっと席を譲ってくれる方は沢山いらっしゃる。それはいいんですよ、本人は座ってるんだから。私は元気そうでしょ?)
 
駅や施設だけでなく、周りにいる私たちももっとスムーズに対応して、お互い快適に生活ができるといいのになぁとつくづく思います。
そして、今後車椅子の人口はどんどん増えていくと思うので、映画館の車椅子の席もあんなに端の方や前の方だけでなく、もっと観やすい場所に変わっていくといいですね。
 

・You Can Count On Me
(「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」 2000年 アメリカ)

ローラ・リニー主演、マーク・ラファロ、マシュー・ブロデリック共演。

ローラ・リニーという女優さんも、私が見たことのある映画の中では似たような役柄が多いですね。ちょっと男性にだらしない感じ。
マシュー・ブロデリックは私が中学生のときに初めて好きになった俳優さんです。この映画では口うるさい中年男性の役でした。歳をとってもあの童顔はそのままですねぇ。
ローラ・リニーの弟を演じていたマーク・ラファロという俳優さんは、今年「キッズ・オールライト」でアカデミー賞にノミネートされていました。この映画も公開が楽しみ!

ストーリーはちょっとしめっぽいですが、アメリカの小さな田舎町の様子や、小さい頃に両親を事故で亡くした姉弟の関係ってこんな感じなのだろうということがよく伝わってきました。
また、何度も出てきた山の緑(こういう風景は私はアメリカ映画であまり見た覚えがない)がとてもきれいだったのが印象的でした。

 
・Perfect Strangers
(「恋しくてロンドン」 2004年 イギリス)
 
ロブ・ロウとアンナ・フリエル(AXNの「プッシング・デイジー」に出ている女優さん)共演のロマンチック・コメディ。
この映画は今まで私が観た映画の中でも、最も「観なくていい映画」のひとつでした!
でも「観なくていい映画」と「観なきゃよかった映画」というのはまったく違うものなんですよ。
 
内容に関しては説明するまでもありません。それでも楽しく観ることができたのは、やはりキャスティングのおかげでしょう。
説明するまでもない(しつこいですか?)登場人物(かたき役・協力的な同僚・この手の映画に不可欠なそれぞれの親友など)もみんないい感じだったし、ロブ・ロウはもちろん、ヒロインのアンナ・フリエルがとてもかわいらしくて素敵でした。
 
ロンドンに滞在しているニューヨーカーのロイドと、逆にロンドンからNYに来たスージーの英語の発音の違いが、これでもかというぐらいにわかりやすくておもしろかったです。
あと「恋しくてロンドン」という微妙な邦題もこの映画にはぴったりだったよー。(褒め言葉です)
 
この映画を観た後、父に「この前くだらない映画観ちゃってさー」と話したところ、「たまにはくだらなくない映画を観てみたら?」と言われました。確かに私もそう思う!
でも、私のレコーダーにはくだらなくない映画なんか入ってないんだよねー、残念ながら。

 
・The King's Speech
(「英国王のスピーチ」 2010年 イギリス・オーストラリア)
 
コリン・ファース主演、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター共演。
先日のアカデミー賞で、作品賞をはじめ4つのオスカーを獲得した話題作。
 
私が最も印象的で興味深く思ったことは、最後のスピーチのシーンで流れる音楽がベートーベンの交響曲だったことです。
(ちなみにその曲は第7番の2楽章「葬送行進曲」。私はベートーベンが好きで、中学生の頃からこの7番がいちばんのお気に入りなのです。まあ、1番も3番「エロイカ:英雄」もいいけどね)
なぜかというと、それはドイツとの戦争の前に国民に向けて行ったスピーチで、ベートーベンは世界でももっとも有名なドイツ人のひとりだからです。
その緊張したシーンに重々しい7番の2楽章が流れた後に、ほっとしている国王が家族と共にいるシーンでは、同じくベートーベンの曲でありながら7番とは対照的な優しいメロディーの、ピアノ協奏曲第5番「エンペラー:皇帝」が流れていたことも、いい選曲だなぁと思いました。

題材・ストーリーをはじめ、美術やキャスト、そしていかにもなセリフまで、どこをとっても文句のつけようがない(別につけなくていい)映画でした。そう思うのはアカデミー賞を獲った、という先入観があったからなのでしょうか。

また、ちょっと違った鑑賞方法として、特にコリン・ファース・ファンの方であれば、キルトをはいたりタキシードでばっちり決めた彼のコスプレを楽しむ、というのもいいと思いますよ!

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