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映画鑑賞日記・その5

「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞にノミネートされていたジェシー・アイゼンバーグ。
彼の出演作はオスカーを獲ったら借りづらくなるかも!今のうちに!と思って、2月はひとりジェシー・アイゼンバーグ・フェスタを開催しました。


・LIGHTNING : FIRE FROM THE SKY
(「ライトニング」 2001年 アメリカ)

ジェシーが気象マニアの少年を演じたテレビドラマ。
「ソーシャル・ネットワーク」のマークほどではないけれど、同じように早口でたくさんのセリフをしゃべっていました。

この少年エリックは、兄を事故で亡くして以来父親とちゃんと話すことができずにいます。
そのお兄さんは、フットボールの花形選手で成績優秀、みんなの人気者。
兄は父のお気に入りだったので、自分が死んじゃえばよかったと思っています。
まさに、「スタンド・バイ・ミー」の主人公と同じですね。
「エデンの東」もしかり、やはりアメリカ映画にはカインコンプレックスを描いたものが多い気がします。

私は、仕事に限らずあらゆる場面で、知識というのはその人にとって最も強みとなるものだと思っています。(もちろん技術と経験も大事ですけどね)
この映画のエリックも、大人たちになかなか認めてもらえないながらも自分の知識を信じて、最終的には街の人を救う大活躍をします。負けるな世のギーク達!

私も「あの映画で主人公の友達の人なんていう俳優だっけ?」とかいう質問にすぐ答えられちゃったりするときにはいつも、この知識をどうにか世界平和のために役立てることはできないだろうか?と思います。(まあ、それはたぶん無理ですが…)


・The Squid and the Whale
(「イカとクジラ」 2005年 アメリカ)

ジェフ・ダニエルズとローラ・リニー主演の家族もの。
この映画、以前から気になりつつずっと予約リストの下の方に置いてあったので、これを機にようやく観ることにしました。

後から調べてみたら、ジェシー演じるウォルトの弟・フランク役のオーウェン・クラインは、ケヴィン・クラインとフィービー・ケイツの息子さんなんですって。
観ているときに、この子役の両親はどう思っているんだろう?と気になったシーンがいくつかあったので、それを知ってなんだか安心しちゃいました。

私は同性のきょうだいがいないので、ふた通りの父と息子・母と息子の関係ってとても不思議です。
同性のきょうだいがいる友人にどんな感じか聞くこともあります。
この映画では、「ライトニング」で触れたカインコンプレックス的な要素はありませんでしたが、それぞれの関係が丁寧に描かれていて興味深かったです。特に兄弟それぞれがお父さんと車に乗って駐車場を探すシーンがよかったですね。

最後まで特に大きな事件などなく淡々と進んでいく映画です。そういう映画きらいじゃない。っていうかけっこう好き。


・The Hunting Party
(「ハンティング・パーティー」 2007年 アメリカ)

リチャード・ギア、テレンス・ハワードとの共演作。
これ1年ぐらい前にCATVの放送を録画していたのに観ていませんでした。(我ながらひどい!)

もっとコミカルな映画かと思いきや、なかなかシリアスなストーリーで見応えがありました。
しかーし、ジェシー演じるベンジャミン(そういえば、彼もハーバード卒でしたね)のセリフは、リチャード・ギアさえ驚いた例のかっこいいはったりのシーン以外はすべて笑っちゃいました!もちろん彼自身は至ってまじめなんですけど。

この映画に限らず、彼はまじめなセリフを言っていてもなぜか笑ってしまう俳優さんです。


・Adventureland
(「アドベンチャーランドへようこそ」 2009年 アメリカ)

ジェシー演じるジェイムズという青年の、恋と友情を描いた物語。
「アドベンチャーランド」は彼がアルバイトをしている遊園地の名前です。

私はヒロインのエム役、クリスティン・スチュアートの大ヒット映画を見ていないので、(名前だけはゴシップ・ニュースでしょっちゅう目にしていますが…)ちゃんと顔を見たのも初めてでした。今すごい人気なんでしょ?

恋愛青春映画というのはだいたい展開が同じなので、私にとってはもう観ないでもいいぐらいのジャンルなのです。でも観るんです。
ただ、その80年代から変わっていないと思っていた恋愛映画も、2000年代に入って確実に進化(?)しているんですよ!
まあ、最終的にハッピーエンドで終わるっていうのはどの時代も変わらない=どの時代にも必要なことなんですけどね。
キャラクター設定やストーリー、登場人物のセリフ・行動が80年代と00年代では明らかに違う。
ここ数年この事実に気づいたので、最近の恋愛映画の展開にも密かに注目していたのです。
この映画も舞台は1987年ですが、2009年に製作されているだけあってやはり2000年代風でしたね。
この辺の詳しい比較・考察はまたいずれ。

この映画で、バックに製鉄所が出てくるシーンがありました。
監督さんがかっこいー、と思って場所を選んだみたいです。私は「天空の城ラピュタ」を思い出しました。
監督さんとジェシーのコメンタリではそういった他愛もないことをいろいろ話していて、これもなかなか楽しめました。


・Zombieland
(「ゾンビランド」 2009年 アメリカ)

世界がゾンビだらけになってしまった中、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)、ウィチタ(エマ・ストーン)の4人(ゾンビではない)が旅をするお話です。

クレイジーなタラハシーと冷静なコロンバスのコンビが絶妙でした。
姉妹のお姉さん役のエマ・ストーンは「スパイダーマン」の新作でヒロインを演じるそう。今年のGG賞で見かけた女優さんだ。
妹役のアビゲイル・ブレスリンは「幸せのレシピ」もかわいかったですね。

私はこの映画の元になっているドイツ映画「マーサの幸せレシピ」が大好き。
劇中で流れるキース・ジャレットの「Country」がとてもきれいで素敵な曲なんですよ!
この映画を観てすぐに、これが収録されている「My Song」というアルバムを購入しちゃいました。

「ソーシャル・ネットワーク」を観た後だっただけに、ジェシー演じるコロンバスが「ゾンビランドのいいところはFacebookの更新をしないでいいところ」と言うセリフと、あんなにマークがスポンサーにするのを嫌がっていたマウンテンデューがコロンバスの大好物、というところがアイロニックでおかしかったです。
まあ、これは単なる偶然でしょうけど、それだけこのふたつのものがアメリカでポピュラーだということですね。

この映画の中で、特に気に入った印象的なシーンがふたつありました。

ひとつめはインディアンのお店で4人がはしゃぐシーン。
スローモーションの映像とは対照的な「フィガロの結婚」をバックに、鮮やかな色彩の商品と4人の楽しそうな様子が、とてもきれいに表現されているなぁ、と思いました。このシーンを境に4人の雰囲気もいい感じになりましたね。

ふたつめは、姉妹が遊園地に着いて園内の電源を入れるシーン。
ライトがついて音楽が流れて乗り物が動きだすのを眺めるリトルロックの笑顔がとてもかわいかったです。

ビル・マーレー邸でのシークエンスは笑いあり・涙ありで、細かいエピソードひとつひとつが楽しめると同時に物語の重要なポイントにもなっていました。
車の中で始まってビル・マーレー邸で終わる、タラハシーのパピーのくだりも泣かせるなー。
ちなみにこのビル・マーレー邸に着く前に「ここの郵便番号は90210」というセリフがありましたが、これはあの「ビバリーヒルズ高校白書」の原題にも使われている郵便番号です。

実はこの映画、昨年夏の公開時には予告を見ておもしろそうと思っていながら、結局「ゾンビ」に怖じ気づいてしまったのです。
大ヒットして好評価だった映画なので、DVD発売されたばっかりのこの時期は無理かなぁと思ったらすんなり借りられました。よかったー。

続編が作られるとか3Dになるとかいう話があるのも、あくまで噂の域を出ないようです。(リトルロックを演じたアビゲイルがもはやリトルじゃない!など、いろいろ問題があるようで…)
飛び出すジェシーに期待!


・The Social Network
(「ソーシャル・ネットワーク」 2010年 アメリカ)

もう3回目な上にスクリプトも全部読んでいたので、セリフ以外のことに集中できました。
でもやっぱり、字幕が出てくると目が行ってしまうものです。
(そういえば、何度も観ている映画をDVDで観るときは必ず日本語字幕を消してるなぁ)

この映画の公式サイトのトレイラーは、インタビューやいろいろな情報が詰まっていて素晴らしいですね。
映画の公式サイトってあんまりちゃんと観ないので、最近はこんなになってるのかー、と驚きました。
この映画の感想はそのうちじっくり書きます。


あと、もうひとつ彼が出演していた「卒業の朝」。

私はこの原作が入っているイーサン・ケイニンの短編集「宮殿泥棒」が大好きで、その映画化ということで数年前に観ていたことを思い出しました。

キャストで印象に残っているのは、物語の中心となるハンダート先生を演じたケヴィン・クラインがとてもよかった(彼いつもいいですよね)こと、問題の生徒ベルを演じたエミール・ハーシュがこの役のおかげで私の中でこういうイメージになってしまったこと、あとはパトリック・デンプシー(ただ単に私が彼を好きということも手伝って)が演じたマスーディが、彼にぴったりのキャラクターで相変わらず素敵だった、ということぐらい。
ジェシーはそのマスーディの少年時代を演じていたんですね。

この短編集を訳しているのは柴田元幸さん。
去年柴田さんのトークイベントで本にサインをしていただいているときに「イーサン・ケイニンの短編集好きなんですよー」とお話したところ、「彼の短編素晴らしいですよね。でも、しばらくは出なそうですよ…」とおっしゃっていました。
柴田さんにこんなお話していただけるなんて!と感激したと同時に、新作出ないんだーとがっかりしちゃいました。なにしろ、どこよりも正確な情報ですからねぇ。

ジェシーとはまったく関係のない話でした…。
これもなかなかいい映画だったので、そのうちまた観てみよう。


彼は、映画の中ではくるくるのカーリーヘアーでパーカーを着ている役ばかりですが、TVや授賞式のときなどはちょっとくしゃっとした髪型にスーツを着ていることが多くて、印象がずいぶん違いますね。
インタビューやTV出演の動画では、まじめな顔をしてふざけたことばかり言うので(しかも顔に似合わずダークなジョークが多い)かなり集中して何度も聞かないと理解できません…。
Conan O'Brien のトーク番組で「Sexiest Geeks Alive」(Entertainment Weeklyの表紙)になった話をしているのもおもしろかったです。

彼は今でも舞台の脚本を書いたりしているそうですが、いつか映画の脚本を書いて監督をやるようになるんじゃないかなーと思っています。

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