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Tea Time

コーヒーは「break」だけど、ティーは「time」だよね。

このブログを始めたのは、毎回素晴らしく楽しい映画・小説評を書いていらっしゃる伊藤聡さんに、「映画や本のことを文章に書いてみるといいですよ」と言っていただいたのがきっかけでした。
確かに映画にしても小説にしても「おもしろかった」ということは覚えているのに、内容は全く記憶にないものがなんと多いことか。(それは読んだって言わないのでは?)

昔から観た映画・読んだ本のタイトルとちょこっとした感想は自分の手帳に書いていますが、自分しか見ないとなると「弾をよける仕草がかっこいー」とか「tangerineって言い方がすてきー」など(前者は「GOLDEN EYE」のピアース・ブロスナン、後者は「PHONE BOOTH」のキーファー・サザーランド)ほんとにくだらないことばかりになってしまって、もういっそのこと書かない方がいいくらいです。
なので、これを機に好きな映画や本について書いてみることにしました。

以前私の「移動のログこそが思い出なのだ、というはなし」の中でこんな一文を書いていました。
「ぼくは、小さいころから風景や場所の記憶はよく覚えているのに、その場にいた人に関する記憶がほとんどないという人間なので・・・」

私も映画に関する記憶はその内容ではなく、一緒に観に行った人や映画館・帰りに寄ったカフェ、というような付随的な事柄が「映画の思い出」になることが多いです。そして過去の恋愛においても、思い出すことはその男性のことではなく、「a lot of sparks」だった、とか、「secured」だった、というような自分が感じていたこと、そう、つまり「remember the feeling」なのです。

「大好きだった彼とデートで観に行った映画」とか「憧れの先輩が読んでいた小説」とかいう理由で「好き」になっているものもかなり多いのではないか?
私は特に小説に関しては、後から「よくこんなだるいストーリーを一気に読めたなぁ」と思うことがあり、読む速度や気に入ったかどうかはそのときの精神状態が影響してしまいます。
とすると、映画や本の内容なんて実はどうでもいいのでは?
まあ、どうでもいいということはないにしても、やはりそのときのシチュエーションはかなり影響していると思います。
とはいっても、こうして好きなものについて書いてみると、やはりそこには何らかの共通点があり、私はこういうのが好きなんだ、こういうところに注目しているんだ、と自分のことながら新しい発見があって楽しいです。

好みってなんだろう?

私が小学生の頃、父の会社は隔週で土曜日がお休みで、そういう日は午前中で学校から帰宅すると、いつも父がラジオでジャズの番組を聴いていました。
そのため、私にとって長い間ジャズは「父が土曜日に家で聴いている音楽」という位置づけだったのが、いつからか自ら好んで聴くようになりました。

食べ物で言えば、子供の頃は母が好きな長ネギもヤングコーンも美味しいとは思えず、「お母さんはなんでこんなものが好きなんだろう?」と思っていました。今は長ネギもヤングコーンも大好きな食材です。
また、若いころは兄がアールグレイとジンが好きなのも、「あんなに独特な香りがするものが美味しいなんて、お兄ちゃんおとなだなー」と思っていました。それが今では紅茶といえば当然アールグレイ(*1)、そして気づけばマティーニ(*2)やジンベースの飲み物も好むようになっていました。

不思議。

私が大学生の頃、ちょうど学校内でホームページを作ってみましょう、という動きがあり、私も研究室のメンバー紹介のページを作っていました。そのときもやはり、ケヴィン・ベーコンがどうのロブ・ロウがどうのというようなことを書いていました。(つまり何年たっても同じようなことをしているんです)
それを読んだ兄が「おもしろいね」と言ってくれたことが、とてもうれしかったのをよく覚えています。
今回ブログを始めた時も読者第一号は兄で、すぐに感想をメールしてくれました。
年上のきょうだいに褒めてもらったときのうれしさって、妹・弟である人にしかわからない気持ちです。

おもしろい文章を書くってほんとうに難しいです。物書きを生業にしている兄はすごいなぁと改めて思います。

えーっと、なんでこんなに兄のことを褒めているかというと、実は今日は兄の誕生日だからです。(*3)

お誕生日おめでとうございます。

Tea_time_2

写真がぼけているのはわざとではなく、兄のように写真を撮るのが上手ではないだけです。まあ、ぼけてるぐらいがちょうどいい。
右上は私が七五三のときに兄と一緒に撮った写真。

おとなになってからも着られるようにおとな用の着物だったのですが、さすがに柄がちょっと子供っぽいよー、と思いつつ着てみた20年後。顔があまり変わっていないため、思ったほど違和感がありませんでした。
最近では10歳ぐらい年下に見えてしまうのが、それはそれで悩ましい。上司が気を遣って名刺にちょっと偉そうな肩書を入れてくれたぐらい。

兄と私は並んでいても特になにも言われないのに、「きょうだいです」と言った途端に、「そっくりー!」と言われる。ほんとですか?

そして話をしているうちに、「顔よりも言うことが似てますね」という反応に変わる。そうですか?

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*1 愛用の「AHMAD TEA」というメーカーのアールグレイティーは香りが強いので、私の家は入るとものすごいアールグレイの香りがします。
紐もないシンプルな丸形の超簡易包装ティーバッグなため、箱は小さいのに50個も入っています。だからって安心して毎日ごくごく飲んでるとすぐなくなる。

*2 ジェームス・ボンドが好むのはウォッカ・マティーニ。ウォッカ・マティーニにも「ドライ」ってあるのかな?

*3 だからってことはないか。
兄とは3歳違いで8月生まれの私は、小さいころ誕生日が来ると兄との歳の差が2歳に縮まるのがうれしくて「もうすぐ追いついちゃうかも!」と思っていました。11月になるとまた3歳差なんだけどね。

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