11.絵本

ふたりはともだち (by アーノルド・ローベル)

Photo © 1972 文化出版局


がまくんとかえるくんの物語。
「ふたりはともだち」に加え、「ふたりはいっしょ」「ふたりはいつも」「ふたりはきょうも」の4冊の絵本です。

この本を初めて読んだのは確か小学校3年生のとき。
学校の図書館で、子供向けにしては本物っぽいかえるの挿絵がちょっと怖っ!と思って借りました。
クリスマスのお話が入っていたのを覚えているので、「ふたりはいつも」だったようです。
こどもながらに「素敵なお話だな」と思いました。
その後ずっと気にはなっていたのですが、とうとう12年前のある日、この絵本を全部揃えようと思い立ちました。

ところで、私には九州に住んでいる友人がいます。
英語で作文を書くときには「my best friend」と表記する類いの友人です。
彼女に初めて会ったのが12年前。
私はその日、彼女に会う前に本屋さんでこの絵本を買いました。
そして初対面にも関わらず、彼女にこの絵本が大好きだという話をしたところ、なんと彼女もこのシリーズが大好きだったのです。
そして、中でもこの「ふたりはともだち」に入っている、「おてがみ」というお話がいちばん好きだというのも同じでびっくり。
まさに運命の出逢いです!

アメリカに行ったときには、原文の絵本も4冊とも購入。
もちろん彼女へのおみやげもこの絵本。

私たちが大好きな「おてがみ」のストーリーはこのようなものです。

今までいちどもおてがみをもらったことがなく、毎日ゆうびん受けがからっぽなことを悲しく思っているがまくんに、かえるくんがおてがみを書きます。
そしてがまくんのおうちに行って、ぼくがおてがみを書いたからもうすぐ届くよと言って、一緒にそれを待つのです。(なんて書いたのか、もう教えちゃってるんですけどね)

がまくんとかえるくんが、ふたりでおてがみが届くのを幸せな気持ちで待っているシーンは、読んでいる方も幸せな気持ちになります。

手紙に限らず、何かを待っている間(旅行の計画をしているときとか、恋のはじまりとか)というのは、そのもの自体に劣らず楽しい時間なんですよね。

そして、このおてがみを配達してくれるのが、よりによってかたつむりってところがまた微笑ましい。

4冊に合わせて20コのお話が入っていて、もうほんとうにどれも愛おしいお話ばかりですが、この「おてがみ」の他にもうひとつ似たような優しさにあふれているのが、「ふたりはいつも」に入っている「おちば」です。

秋のある日、がまくんとかえるくんはお庭に落ち葉がいっぱいなのを見て、お互いを驚かせようと、がまくんはかえるくんの、かえるくんはがまくんのお庭の落ち葉かきをします。
しかし、それぞれが帰る途中にまた風が吹いて、元通り落ち葉が散らかってしまいます。
おうちに戻ったがまくんとかえるくんは、自分のお庭が散らかっていることは気にもせず、お互いがびっくりしている様子を想像して、幸せな気持ちで眠りにつくのです。

だれかを大切に想うってこういうことだよなー、と思います。

数年前に彼女が結婚をしたときは、いわゆるブライドメイドのような指輪を渡す役を頼まれてとてもうれしかった!
そのときに私が彼女に書いた手紙は、当日彼女がくれた手紙とほとんど同じ内容で、あとからふたりして笑っちゃいました。

先日の地震のときも、すぐにメールをくれた彼女。
私は7時間かかってオフィスから家まで徒歩で帰ってきたので、メールをチェックする余裕もなく、気がついたのは家に着いてからでした。
しかもそのときはとても疲れていたのでそっけない返事しか書けず、その後心配してくれている彼女にちゃんと状況報告をしたのは1週間以上経ってからでした。心配かけてごめんよ。

彼女は私が深刻な相談事を聞くのが好きじゃないことをよく知っているので、彼女に何かあったときでも、私に電話してくるってことはもうだいたい落ち着いているんだろうと思っています。
だからこそ、冗談みたいなことしか言わないのですよ!(いつもそんなでごめんなさい…)
そんなときお互い必要なのは、アドバイス自体じゃないのよね。

私がこれから彼女にしてあげないといけないことがふたつあります。

ひとつめは、彼女に赤ちゃんが産まれたときにファーストシューズを贈ってあげること。
(アメリカでは、ファーストシューズは大切な人から贈ってもらい、一生大切に飾っておくものなのです)

もうひとつは、私の結婚式に彼女を招待してあげること。

ひとつめは私の方はいつでも大丈夫。
ふたつめは・・・気長に待っていてください。

今日は彼女のお誕生日なので、このテキストは彼女を想いながら書きました。

お誕生日おめでとう!

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